2014年5月25日日曜日

硫黄尾根縦走(オヤジにとってのヒマラヤ)









那須岳

平成26年5月24日(土)

メンバー:坂本・伊藤・松浦(夫妻)・山本

東北道の那須ICを降りて、20分ほど行くとロープウェイ駐車場につく
ロープウェイを使わずに登る場合は、さらに上にある県営駐車場に車を止める
この日は、高速で渋滞もあり登山開始が10時半になった

登山ルートは難しくなく、ロープウェイ山頂駅~茶臼岳~朝日の肩~三本槍岳まで約3時間、下りは約2時間半で下れる
ただし、岩場と強風によりタイムが変わるので注意が必要

この日はゆっくり歩き、12時に昼食の時間を取ったので三本槍到着が14時半
下山が17時となった


                           茶臼岳



                          朝日の肩から

【memo】
天気も良く、フレッシュレディー(新入部員)には良い山行となった
樹林帯はないものの、岩場、ダケカンバ林とあり高度差はロープウェイ山頂駅から200m(登りか返し有)なので初心者にも最適
但し、岩場の風には要注意
下山等は下りやすいのでロープウェイは片道でも問題ないです
雪が一部あり、花もまだ咲いていませんでした。
今週末か、6月頭がつつじ、シャクナゲの見ごろかもしれません

2014年5月19日月曜日

富士山高所訓練

2014年5月17日(土)(16日夜行) @富士山(高所訓練)

■ 天気:快晴(9合目から上はやや強い風)

■ メンバー:河合、坂本、長谷川、野戸、廣井

■ ルート:富士吉田口~山頂(往復)


【山行報告】

夏休みのモンブラン登山に向け、富士山へ高所訓練に行ってきました。
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前日のうちに夜行で吉田口への入口、スバルラインゲート前へ。
ゲートが開くのは朝6:30なので、朝まで車で仮眠。

5:30 起床
就寝時には我々の他に一台しか止まっていなかった車が、後方にズラリと列をなして並びゲートが開くのを待っている。
外国からの観光客が多かった。
朝食を食べ終わる頃、ちょうどゲートも開き、5合目の吉田口へ。

6:50分 吉田口5合目駐車場を出発
オフシーズンなので夏のような賑わいはなく、朝早い時間のため売店も閉まっているものの、それなりに観光客が集まっている。
さすが、富士山。

天気は快晴、歩きはじめるとすぐに暑くなった。
7合目まではほとんど雪もなく、夏道のジグザグ道を歩く。

私たちの他にも、スキーヤーが沢山登っていた。

7合目の小屋あたりから雪が増えてきたため、アイゼンを付ける。
夏道を外れ、トレースに従って直登するところもあるが、雪質は安定しておりアイゼンがよく効く。
特に難しいところはなく、こまめに休憩を取りながら順調に8合目へ。

10:50 8合目付近
8合目あたりから、眠気や体調不良を覚えるメンバーが筆者を含め数名。
車中泊や仕事の疲れからか、軽い高所障害(高山病)に罹ったと思われる。
本番では体調管理をしっかりしよう!

時折、上から落石が斜面をすごい速さで転がり落ちていく。
アイゼンが効くとはいえ、この急斜面ですばやく避けるのは難しい。運次第の印象。

下を振り向くと、裾野まで広がっているかに見える真っ白い斜面、河口湖はもちろん、丹沢までよく見える。
なかなかの絶景!
 写真: 8合目付近
 
8合目を過ぎると山頂に最も近い山小屋の御来光館、9合目の鳥居、山頂の久須志神社などがはっきりと見えてくる。
しかし、近いようでなかなか近づかない。やっぱり富士山は大きいなあ。
9合目を過ぎると、急に世界が変わった。
斜面の雪がカチカチにクラストしており、足の向きも考えながらしっかり蹴り込まないと足元が安定しない。
強い風も吹いている。
耐風姿勢を練習した後、河合さんの指示で、ゆっくり確実に、慎重に歩みを進める。
夏道は風が強いため、9合目の鳥居まで左の斜面を巻きながら直登した。
 
ほとんどのスキーヤーは9合目で引き返したようだった。

13:30 登頂

疲れたけど、気分最高!
小屋の陰で風を避けながら、剣ヶ峰を眺めつつのお茶タイム。
今回は時間がないので、お鉢周りはまた次回に持ち越し。
ラムレーズンチーズとサラミ、おいしい。天国。
 
他の登山者に記念写真を撮ってもらい、下山開始。
下りは安全のため、9合目の鳥居あたりまでザイルを使用。安全第一。
 
19時にスバルラインのゲートが閉まるため、安全なところまで下りたら後はやや急ぎ目に下る。
途中、外国のパーティとすれ違った。「8合目でビバークする」とのこと、かっこいい。
17時半過ぎ、吉田口駐車場に着いた。
 
御殿場でお風呂に入り、足柄サービスエリアで夕食を食べ、帰宅。
 

写真: 山頂
 

 
≪memo≫
モンブラン本番を想定させる、充実した中身の濃い訓練ができました。
 
9合目から上のクラストした雪面は、いわゆる「登山」とは何かが違う、別の領域、別の世界を感じさせるものでした。これが厳冬期だったら…もはや想像もできません。
初めて経験するタイプの斜面で、正確なピッケル・アイゼンワークの重要さを身を持って実感しました。

一つの山でこれだけ多くの雪質、環境、技術を経験し、学ぶことのできる富士山。
国内外を問わず、観光客からクライマーまでみんなが楽しめる、魅力的な山だと思います。
 


2014年5月18日日曜日

前穂高岳北尾根(残雪期)

2014年5月3日(土)~5日(月)(2日夜行) @春合宿
■ 天気:晴れ

■ メンバー:河合、長谷川、廣井、他2名(紫朋登行会)

■ ルート:5/3 沢渡駐車場、上高地~涸沢
       5/4 涸沢~5.6コル~北尾根(5峰~2峰)~前穂高岳山頂(1峰)~岳沢
              5/5 岳沢~上高地、帰宅


【山行報告】

※2日(金)夜行で横浜を出発、午前2時頃、沢渡駐車場に到着。(車中泊)
  翌朝、別車両で来た仲間と合流し、春合宿メンバー全員集合。
※今年の春合宿は、前穂北尾根チーム(本報告)と奥穂南稜チームの2班に分かれて実施。

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◎1日目(5/3(土))
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5:00 起床
各自で朝食を食べ、出発の準備をはじめる。
ここで、まさかの事件発生!岳沢BCに張る予定だった宴会用大テントのポールがないことが判明。
当初は両チームとも全日程テント泊の予定だったが、急遽、北尾根チームが初日を小屋泊、3.4コルでビバークになった場合はツェルトで対応、という計画に変更する。

6:30 いざ、上高地へ
沢渡駐車場からワゴンタクシーで上高地へ。
途中、メンバーの何人かがトイレをがまんできなくなり、運転手さんに頼んで大正池でちょっと止めてもらう。運転手さん曰く、顔つきで限界がわかるらしい。
車窓から見える穂高の絶景に、皆翌日の登山への期待が高まる。
天気は快晴、今年は例年より雪も少ないらしい。雪と岩のコントラストがきれいだ。
これは完登するしかない!
それぞれの意気込みや計画を語るうちに、上高地に到着。

7:15 上高地出発
荷物を整え、南稜チームは岳沢へ、北尾根チームは涸沢へ。
それぞれのチームに分かれて出発。健闘を祈る!

写真: 河童橋と穂高連峰

10:30 横尾(1,620m) ※ここから北尾根チームの報告
上高地から横尾までは平坦な道が延々と続く。長い。
樹林の合間、梓川越しに時折姿を現す穂高の岩壁の数々を眺めながらこまめに休憩をとる。
明神館、徳沢と進むに従い、徐々に観光客は少なくなり、雰囲気も「山の世界」に変わってくる。
昨年、徳沢あたりにサルの大群がいたので今年もいるかと思ったが、いなかった。

10時半、涸沢への分岐である横尾に到着。
こいのぼりが横尾大橋に泳いでいる。
涸沢へは、横尾から3時間ほど。もうひと頑張りだ。
休憩を取り、のんびり、景色を楽しみながら涸沢へ向けて出発。


 写真:こいのぼりとクライマー

写真: 橋の向こうは山ヤの世界!

 14:30? 涸沢ヒュッテ到着
横尾大橋から少し歩くとすぐに残雪が現れはじめる。
雪はかなり少なく、昨年は雪に埋まっていた橋が完全に地上に出ていた。
横尾から涸沢への長くてダルい登りを歩きながら、「絶対に敗退したくない(またここを通りたくない)」と決意を新たにする。
小屋への最後の登りはそこそこの急登で、最後の最後にかなりこたえる。

14時半、涸沢ヒュッテ(2,309m)に到着。
ビール、ジュース、おでん…なんでもある天空の楽園。部屋もきれいで快適。
そして、みんな荷物を軽量化しているのかと思いきや、出るわ出るわ、ワインのボトルやらシジミの佃煮やら、いろいろ。
先輩たち、偉大すぎる。

時折、なぞの地震(槍平震源の群発地震だったらしい)で小屋が揺れる。
登山歴50年の先輩も、「山でこんな地震は初めて」という。

ビールとジュースで乾杯し、夕飯(自炊)を食べ、ゴロゴロしてから18時に就寝。

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◎2日目(5/4(日))
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3:30 起床
同室のパーティを起こさないよう、静かに起床。
朝食の「コーンスープ餅」を作る。自炊場は屋外のため、寒い。
まだ暗い中、北尾根に向かうヘッドランプの灯りが涸沢カールに点々と続くのが見える。
これは、北尾根渋滞の予感。急がないと!

5:00 涸沢を出発
荷物をパッキングし登攀装備を身につけ、準備完了。
外はすっかり明るくなっていた。
天気は快晴、風もない。絶好の登山日和だ。
昨年は強風と降雪のため(それだけじゃないけど(省))敗退したが、「今年は完登できる!」、そんな気がした。
涸沢カールに射し込む朝日が、山肌を薄ピンク色に染めている。
最高の一日になりそうだ。

写真: 涸沢カールのモルゲンロート(朝焼) 
※白い筋のように見えるのは雪崩の跡(デブリ)

6:50 5.6コルで小休止
涸沢から5.6コルまでは2時間程の登り。
デブリの合間を登っていく。上部は急登だ。
雪が締っていたため歩きやすく、中1本の休憩で5.6コルまで上がることができた。

5.6コルは平で広く、ビバーク跡もあった。
ややゆっくり休憩を取る。リンゴサイダーがおいしい。
休憩が済んだら、いよいよ北尾根にアタック開始。

5峰は緩やかで、それほど緊張する場面はない。
一部、ややナイフリッジになっている個所があるものの、天候がよく雪質もよかったのでザイルは必要なかった。
右は涸沢、左は上高地、どちらを覗き込んでも楽しくなる。
「あそこを歩いて来たんだね~」と話しながら歩く。


 写真: 5峰、冒険のはじまり
4峰からはザイル(3本)を準備し、5人で数珠繋ぎになって進む。
5峰にはほとんどなかった岩場やトラバース、急な雪稜が現れはじめる。
昼近くなり気温が上がってきたためか、雪質も崩れやすい、歩きにくいものに変わってきた。
リッジ状の場所で風に吹かれると、ザイルに繋がれているとはいえ一瞬ヒヤッとする。
ちょうど手を置きたい場所にある岩が大きな浮石だったのには閉口した。
4峰を越えると、いよいよ本日の核心部へ。
写真: 4峰(※長谷川撮影)


 写真: 4峰取付き

12:30 3.4コルから3峰へ、核心部のアタック開始
4峰のピークを越えるとなだらかな下りになるが、前方に圧倒的な存在感で立ち塞がる岩峰がいきなり目前に現れる。
北尾根の核心、3峰だ。

昨年はこの3峰を前に敗退し、3.4コルから涸沢へ下山した。
「今年こそは」と思うものの、本当に越えられるのか、先輩に迷惑をかけないか、不安になる。
 昨年より2時間早く、3.4コルに到着したものの、3峰を越えるには速くて4時間はかかる。
時間的にはぎりぎりだ。
ビバークサイトは2ヶ所、上高地側の斜面に造られていた。
快適そうだが、明日の天候も不安だし、「明るいうちに前穂へ抜けられる」と読んでアタックを決定。
後から来た2パーティはビバークを決めたようだった。

しっかり休憩し、前のパーティが3峰を区切りのいいところまで越えた(と思われる)のを待って出発。


写真: 3峰、核心部(※長谷川撮影)
3峰は見た目通り、期待を裏切らない険しさだ。
テント泊用の装備一式を背負い、アイゼンを履いた足で登るのは大変だった。
アイゼンの爪を小さな岩のホールドに引っかけて、無理やりよじ登る。
一部、岩の隙間に小さな氷が張っているところがあり、そこはアイゼン、ピッケルがよく効いた。
2ピッチ目の岩を大きく左に巻き込むところとその先の直登、3ピッチ目の下部の登りが特に難しかった。

50センチ程、左右、上下に移動するだけで登りやすさが大きく変わる。
「一歩下がると登りやすいよ」という先輩のアドバイスで一歩下がると、足場になるクラックがあった。
今まで「登り中に下がる」という発想がなかったので、大きな学びになった。
ルートファインディングの重要さを痛感。


写真: 3峰の3ピッチ目位(※長谷川撮影)
 ※左下に小さく涸沢が見える

17:00 2峰ピーク、あと少し!
3峰のピークは登りの険しさに比べ、驚くほど穏やかだ。
2峰に向かう下りもほとんどなく、隣の2峰が実は3峰のピークなのでは?と思わず疑ってしまうほど、 なだらかで山頂のようには見えない。
ここまで来れば、前穂はもう目前、2峰・1峰はおまけのようなものだ。

2峰のピークに立つと、行く先には前穂高岳山頂へと続く1峰の美しいトレースが、振り返れば苦労して登ってきた北尾根と穂高連邦の山々が夕日に輝いている。
まだ山頂までは少しあるものの、「登った…」という感慨が湧いてくる。

ただ、事故は大概にして核心を抜けた後のほっとした瞬間に起こる。
最後まで気を引き締めて!


写真: 2峰




写真: 2峰の下りと1峰(前穂頂上)
※2峰の下りは唯一の懸垂下降ポイント。残置支点あり。

17:30 前穂高岳(1峰)登頂

遠き山に日は落ちて
今日の業をなし終えて

…そんな気分。感動。


写真: 山頂のケルンと奥穂高岳

17:45 奥明神沢から下山開始
…ただ、残念ながら「今日の業」はまだ終わっていない。
 北尾根完登の感動に浸る間もなく、すぐに下山を開始。
暗くなる前にトレースのはっきりしたところまで下りたい。
奥明神沢の下りはとにかく長く、疲れているとかなりシンドイ。

奥明神沢の本流に下りる頃には、真っ暗に。
岳沢小屋の灯りは、近いようで遠く、なかなか辿りつかない。
驚いたことに、私たち以外にも遅くなった人がいたらしく、南稜のかなり上方から下りてくるヘッドランプが見えた。

最後は、もうフラフラ。

20:30 岳沢到着
15時間行動はやっぱりキツイ。
一足先に下山した岳沢チームが残しておいてくれたテントに転がり込む。

テント、壊れてて入口のチャックが閉まらないし、なんか異臭がするけど、関係ない!
(※ ↑ 老朽化のため。岳沢チームのせいではない。)

やっと人心地。
夕飯を食べる余裕もなく、ビールとお茶だけ飲んで就寝。
とにかく、無事に岳沢に帰って来ることができてよかった。

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◎3日目(5/5(月))
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登山者の朝は早い。8時まで寝ているつもりだったが、周囲の物音で結局5時に目が覚める。
外は雨。山の上は吹雪の模様。昨日のうちに下山できてよかった。

岳沢チームが置いていってくれたフルーツグラノーラとモチピザを調理し、朝食。めちゃくちゃおいしい!!
しかし、もともと9人分の食料であり、昨晩夕食を抜いたとはいえ、とても食べ切れる量ではない。
残りは分けてお土産に。

他パーティーの誰かがこっそりテントの前室に入れた、割れたビールジョッキに怒りながら撤収(テントが破れるじゃないか…)。
雨の中、午前中に上高地へ下山。
途中で温泉に寄り、諏訪で蕎麦を食べて帰宅。


≪memo≫
全日程を通じて、とても楽しい合宿でした。
昨年敗退して以来の悲願だった、前穂北尾根完登!
おもしろく、登り甲斐のあるコースでしたが、同時にまだまだ力不足だと実感。
来年の合宿までに、また1年、がんばろうと思います。
北尾根チームの皆様、ありがとうございました!!

2014年5月14日水曜日

奥穂南陵(残雪期)

平成26年5月2日(夜行)~4日

天気:晴れ(時々雨)

メンバー:坂本、伊藤、野戸、松浦
      河合、長谷川、廣井他2名は北尾根ルート

ルート:1日目 沢渡駐車場、上高地~岳沢(BC設置)
     2日目 岳沢~トリコニ―~南陵ノ頭~奥穂山頂~吊尾根~前穂山頂~奥明神沢~岳沢
          岳沢~上高地~帰宅

【山行報告】

◎1日目(5/2~5/3)
・坂本車は21時ごろ発で相模湖IC経由、GW渋滞につかまらず翌1時ごろ着
 河合車は22時ごろ上永谷発調布IC経由、渋滞につかまり、翌3時半ごろ着

・南陵チームで4人用テントを預かり、出発。
 7:15上高地バス停出発
 9:45岳沢小屋 BC設置
 天気は晴れ。
 荷物を降ろし、南陵の取り付きを偵察。岳沢小屋からは30分もかかりません。
 思えばこの時に方位等の確認をしておくべきでした。
 昼飯を食べ、酒を飲みつつまったり。今回はシリアル、ナッツ、ドライフルーツ等を混ぜた行動食 を用意しており、お互い味見し合ってました。徳ちゃんのチョコフレークがうまかった。
 この日、謎の槍沢を震源とした謎の直下型地震に見舞われ、昼~夕方にかけて震度不明の地  震が頻発。さすがに初めての経験だったので、不安でした。偵察中に地震による一抱えほどもあ る岩の落石を目撃しました。
 夕飯は野戸のポトフ。野菜たっぷりでおいしかった。
 18時頃就寝。
 夜ちょっと雨が降ってましたが、翌日は問題ありませんでした。

◎2日目(5/4)
 2:30 起床
 3:20 岳沢出発
 4:30 南陵取り付き
 6:30 トリコニ―1峰(大休止)
 7:35 奥穂山頂(大休止)
 10:10 前穂山頂(大休止)
 11:55 岳沢小屋

 朝食を簡単に済ませ、星を見ながら出発。天の川がくっきり見えるほどの晴天。
 外が暗いため、昨日はすぐに分かった南陵の取り付きが見えず、たどり着くまでに倍ぐらい時間 がかかってしまいました。こういうことはあらかじめ予想しておくべきですね。反省。

 取り付きからは坂本・野戸と伊藤・松浦のペアでコンテニュアスでザイルを張る。
 ザイルの扱いに不慣れなため、途中からまったりして余計な時間を取ることに。
 ダブルアックスなら余裕の場所でも、片手が塞がるため登りにくかった。昨日のうちに練習しておくべきでした。反省その2。

 本ルートで唯一ザイルの必要性を感じたのは、トリコニ―2峰の岩場。アイゼンに不慣れなため、ザイルがあると安心して登れました。慣れてる人なら不要かもしれません。

 トリコニ―以降は惰性で登れます。
 この日は天気のコンディションは最高で、風も弱く快晴。奥穂山頂からの景色は最高でした!!
 日本アルプス・白山・木曽御嶽・富士山など主要なものはくっきりと見えました。

吊尾根は小屋の情報通り、結構面倒で、時間を取られました。夏道の○に釣られてルートを取ったところ、とんでもないトラバース&登攀になってしまい、ダブルアックスでやっとこさ切り抜けました。ある意味南陵より危なかったです。元太さんがピッケル一本で体重を支えるような事態も発生し、このルートには意外とハラハラさせられました。
 
 前穂に到着し、北尾根組の到着を待つが、連絡が取れないため下山。ちょうどこの時間に北尾根から登ってきたカップルがいましたが、北尾根組の目撃情報はなし。

 奥明神沢を駆け下り、昼前に岳沢に到着。ビール&コーラで乾杯!
 ヒヤヒヤする場面もありましたが、南陵組ではほぼ一番乗りでしたし、タイムもよく、総じて順調で良い山行だったと思います。

 このまま残るか今日のうちに降りるかを相談。北尾根組はテントを持っていないため、テントを明け渡す必要があるため、お土産を残して下山することを決めました。

 15:00岳沢小屋
 16:15上高地バス停
 ~さわんど温泉梓湖畔の湯に立ち寄り、帰宅















 
 

2014年5月7日水曜日

大山(ネクタイ尾根)

平成26年4月26日

天気:晴れ

メンバー:河合、高橋、平野 他1名

ルート:日向薬師~山頂~北尾根・ネクタイ尾根~唐沢峠~不動尻~広沢寺温泉

【山行報告】

◎往路
・8:15伊勢原駅北口~【神奈中バス・日向薬師行き】~8:45頃日向薬師バス停到着
・日向薬師から関東ふれあいの道・九十九曲コースまでは車道を30分ほど歩きます
・九十九曲コースは名のとおり九十九折りの急な坂道で、1時間登ると見晴台に到着します
・見晴台の手前の展望ポイントで小休止(見晴台は展望はなく、大山を見上げて観賞する場所という意味のようです)
・雷ノ峰尾根経由で1時間ほど登り、山頂に到着。山頂は多くの登山客で賑わっていました。ここで昼食をとりました。

◎復路
・北尾根に入ると人にはほとんど会いませんでした。破線ルートとなるので地図を見ながら慎重に。モノレール沿いを30分ほど歩くとモノレールが二股に分かれます。ここを右に曲がるとネクタイ尾根が始まります。
・尾根沿いの木々の至る所にネクタイがかかっています。面白い!この尾根を1時間ほど下ると石尊沢のえん堤、その先にケルン。
・ケルンから10分ほど登れば唐沢峠。ここで小休止。
・唐沢峠からは一般ルートなので一安心。不動尻、真っ暗な山神トンネルを経由で1時間半ほど下って15時過ぎに広沢寺温泉到着です。
・広沢寺温泉で休憩
・17:02七沢病院入口バス停~17:30頃伊勢原駅北口到着