キリマンジャロは、アフリカ大陸の東、タンザニアにあるアフリカ大陸最高峰5895mの山です。シラ峰3962m、キボ峰5895m 、マウエンジ峰5149mと、3つのピークがあるのですが、ほとんどの人が登るのは最高峰のキボ峰です。
今回登ったルートは、マチャメルートというテント泊のルートです。入山のマチャメゲートから、下山のムエカゲートまで6泊7日の山行で、5泊目の夜から6日目の朝にかけてにピークに登りました。(ちなみに1番人気はマラングルートという小屋泊のルートだそうです。)
マチャメルートは、キボ峰の南側から南東から巻いて登って行くルートです。4000m前後の小ピークをアップダウンしていくので、高度順化がしやすく登頂率が高いルートだそうです。下山は下り専用のルートを下りますので、山頂アタックの日以外は、同じ道は通りません。それから、ジャイアントセネシオというこの地域でしか見れない高山植物の群生地を通ることができます。
さて、6泊7日となると、天候が心配でしたが、ラッキーなことに、下山時を除いて雨が降ることはありませんでした。山頂では、朝日と、氷河&メルー山&雲海に浮かぶ影キリマンジャロが一緒に見えるという貴重な体験もし、もう思い残すことはありませんでした。
ただ、高山病は、経験のある現地ガイドでもなる場合があるということですし、もっと高度の低いところでもなります。一緒に登った仲間の中には、体が重くなる、呼吸がつらくなる、寒さで気力が落ちるなど調子を崩す人たちもいました。
自分が高山病にならないですんだ理由を考えると、①水分や食事はいつも以上に取れていた、②先頭のガイドのペース配分に従ってゆっくりのペースで無理をしなかった、③防寒対策など調整ができていた、④(ありがたいことに)人間関係でのストレスがなく楽しく過ごしてリラックスできていたことなどがあげられると思います。
というわけで、キリマンジャロは老後の楽しみに取っておこうと思っていたのですが、もっと早く登りにに来るべきだったかもしれません。アフリカの大地、アフリカの人、あと数年で失われる氷河、偶然一緒に登れた仲間たちと・・・色んな人や景色に出会えたことは、一生の宝物になりました。