2019年12月30日月曜日

2019.12.29-30 蓮華岳東尾根(敗退)

日時:令和元年12月29~30日
天候:晴れ(1日目) 雪(2日目)
メンバー:伊藤CL(書記)、野戸
ルート:
1日目
冬季ゲート入口前駐車場(6:00)
渡渉(6:20)-登る準備
登山開始(7:00)
2012m(10:30)
2391m(16:00) 幕営

2日目
2391m(8:00)
冬季ゲート入口前駐車場(14:00)

【概要】
冬合宿の行方については11月頃から意識していたものの、暖冬の影響により各山では積雪がほとんど無いこともあり、なかなか決まらず不毛な時期を長く過ごしていた。他の候補として、富士山、仙丈ケ岳、スバリ岳、赤沢岳などなどあったが、最終的にラッセルが楽しめそうな蓮華岳東尾根に決定した。マイナールートのため、あまり記録が載っておらずドキワク登山が始まる予感だった。
結果、悪天候のため途中撤退となったが、雪山はラッセルや景色を含め十分に楽しめた。

登山部の30代男性陣は仕事に家庭、様々な悩みを抱え十分に登山を楽しめない時を過ごしていた。限られた時間で登山を全力で楽しもうじゃないか。今回の冬合宿は一年間のご褒美さ。

12月28日各々の用事を済ませたら、21時に関内に集合して車で移動する予定だった。しかし当日の午後、参加予定であった松浦さんが発熱のため急遽不参加となってしまった。食当である野戸氏は既に3人分の食料を調達しておりおこ。
エース松浦不在のため、分散するはずであった共同装備のひとり分の重量が増えてしまい激おこ。移動費も3人から2人になってしまい貧乏登山家としては負担増で激おこぷんぷん丸。一番つらいのは登りに行けない松浦さん自身です、すみません。

関内駅に21:00集合、車で移動し翌1:30に冬季ゲート入口前駐車場に到着した。6台分ぐらいの駐車スペースがあり、2台の空きがあったため無事に駐車できた。積雪していないかもという不安もあったが、駐車場の時点で2~3cmの積雪があったのでとりあえず一安心。2:00に仮眠し5:00起床。朝食を摂り、支度をして6:00に出発。6:20には渡渉ポイントに到着した。

FIXがある。先行者がいるのか?
簡単に渡渉って言いますけどね、12月ですからね。靴を濡らしたまま登山するのはあり得ないので、素足で行くしかないと判断。本当に素足以外に手段ないの?数少ないインターネッツの記録に騙されているんじゃないの?うだうだ言ってても始まらないし、下半身パンイチ姿の素足で行くしかない。渡渉!アッー!

真冬のパンイチおじさん現る、たぶん変態だと思うんですけど(名推理)
クッソ激烈に冷たい。足の指なんかパンパンに膨張してしまった。指先の感覚なんてないよ。すぐさまタオルで拭いて装備を整える。するとあら不思議、だんだんと体中が温かくなってきた。改めて人間の適応能力ってすごいなって思った次第。

ぐずぐずしてたら7:00になってしまった。渡渉して直近にある尾根の末端に取り付く。赤布が目印。

わかりずらいですが取り付きポイント、ここから登る
いきなりアイゼンを付けて登ったが、登り始めてすぐ急傾斜であったため正解であった。おかげで割とサクサク登れる。それもそのはずトレースがばっちり残っており、真新しい赤布もあったためである。とは言うものの急傾斜&小藪のせいで登りにくい。非常に疲れる。

小藪の状況

重い荷物を背負って登る野戸氏

2012m付近に到着。テントが2つ張ってあった。どうやら先行パーティは6~8名いる模様。ここまでラッセルもなく快適に登れていたのは、このパーティのおかげである。すれ違ったらお礼を言わねばなるまい。
休憩を取りつつさらに高度を上げていく。2100mくらいからか、北アルプスや八ヶ岳、富士山が見渡せるようになり気分が高揚する。天気も良く、登って右手に爺岳、左手に八ヶ岳という贅沢な環境!




 
ファインビュー!
 2250m付近で先行者とすれ違う。「2300mまでトレース付けておきました。」と明治大学生。大学の合宿だったんですね、本当ありがとうございます。ここまで快適に上れたのは皆様のおかげです!ラッセル泥棒ですみません!

アイゼンからわかんに装備を変更。2300mからラッセル開始。明大生の皆さん、美味しいところだけラッセルして申し訳ない!ここからはさらに急傾斜になっており、若干雪崩の発生が怖い箇所もあったため、スピード感をもって登る。重い装備を背負ったままの我々には負荷が強烈であった。ほとんど野戸さんがラッセルしており、伊藤は既に使い物にならなくなっていた。


ぐいぐい先行する野戸氏
左を向くと槍ヶ岳が!


16:00に2391mの幕営地に到着。既に暗くなり始めていた。さっさと整地しテントを張る。水を含んでいる重めの雪をラッセルしたため、服装や装備が湿っておりかなり不快な感じである。それほど寒くなかったので助かった。

テントで野戸さんから食前酒(ジンストレート)を貰う。うん、香り高くておいしい。疲れているところに強い酒をもらったためか、気持ち悪くなってしまった。食事の準備もせずにぐったりする伊藤。わしも弱くなったもんやで(働け) 鳥もつ鍋を食して20:00完全就寝。


翌朝30日、3:45に起床。重めの雪が降り続けている。テントの外に顔を出すと、積雪により昨日のトレースは消えていた。蓮華岳山頂を目指すかどうか検討した結果、このまま下山することにした。本日30日は降雪予報であり山頂まで時間を要すこと。31日の天気予報も安定しないため行動不能になる可能性があること。男たちは31日までに家に帰らなければならないこと。
以上のことから撤退を決めたので、二度寝することにした。
テント

山と地図とたばこ
雪が重い
8:00 テントを撤収し下山開始。降雪により展望は全くなし。尾根を下るだけなので簡単に下山できるかと思いきや やや迷う。明大生の赤布がなかったらもっと時間を要していたと思う。結局、下山中は雪が止むことは無かった。湿雪のため、歩くたびにアイゼンにダマがついてしまい足取りが重い。
最後の50mは場合によってはザイルが必要な個所ではあるが、慎重に行けばザイルがなくても下れるレベル。でも、明大生が設定したであろうFIXを活用させていただきました。明大生には最初から最後までお世話になりました。

そして、核心部に到着

覚悟を決めるしかない

わちょこりゃわっしょーい!
帰りは靴を履いたまま川にぶっこむ、よう見とけこれが市役所山岳部や。14:00駐車場に到着。車内で食料をきちんと消費して冬合宿は終わった。


【総論】
必要なのは圧倒的体力と時間ですね。技術はそれほど求められるルートではありません。山頂には行けなかったけど、雪山を十分楽しめました。

明大生の登頂をお祈り申し上げます。

2019年12月8日日曜日

2019.11.17 大菩薩嶺

日時:令和元年11月17日(日帰り)
天候:晴れ
メンバー:伊藤、伊藤友人


ルート:
丸川峠入口(6:00)
上日川峠(8:00)
福ちゃん山荘(8:40)
大菩薩峠(9:15)
大菩薩嶺(9:50)食事休憩
丸川峠(11:40)
丸川峠入口(13:00)

さくっと日帰り登山に行ってきました。今年は台風の影響により、山行計画にも色々と支障が出ております。大菩薩嶺は大きな被害も無さそうだったので冬山前の最後の日帰り登山に行ってきました。


マイカーで横浜から丸川峠入口まで。20台ぐらい停められるスペース有り。6時ごろに到着してもまだまだ停められる台数には余裕があった。ただし、道がガタガタであり、車高が低い車種だと車を傷つける恐れあり。外国人パーティが車のバンパーと腹を擦ってた、南無。もしかしたらバンパー変形してたかも。
最初の分岐

今回は、大菩薩峠からの周回コースのため上日川峠を進む。11月の明け方なので結構寒い。途中、道を間違えてツラヌキ沢の方へ行ってしまった。来た道を戻り時間をロスしてしまった。
やたら道が荒れてると思った

復帰した登山道は何も難しいところはなく、冬の気配を感じながら奥へ進む。

迷った後の道しるべは安心する


上日川峠に到着。駐車場のスペースも潤沢でトイレも完備、バス停もがあり人で賑わっている。ここから大菩薩嶺をピストンする人たちも多いみたいで、8時にも関わらず大勢の人がいた。

そのままサクサク大菩薩峠、大菩薩嶺へ。天候も良く、景色が素晴らしい。富士山が良く見える。

大菩薩嶺付近でご飯食べた
 
下り始めると森深くなる
下りの方が若干急だったかな?

橋が架かっていたであろう場所が崩壊。台風の影響かな?
丸川峠入口まで戻ってきました

もう少し早く来れば紅葉も楽しめたかな?なかなか良い日帰り登山となりました。帰りに地元の温泉に行ったら、若き日の天皇陛下が登られている写真が飾られてあった。さすが天皇陛下、良い山に登れてらっしゃる。お目が高い。

2019年9月15日日曜日

2019.9.15 富士山(富士宮口)

日時:令和元年9月15日
天候:晴れ
メンバー:伊藤(CL.書記)、伊藤友人
ルート:富士宮ルート

概要:
/^o^\フッジサーン
 
 
 いつの間にかマイカー規制が終わっていた富士山に行ってきました。駐車場代が無料でお得。ついでなので御来光も拝もうということで、あまり推奨はされてませんが、前日深夜から出発する弾丸登山を計画しました。
 
 
 
 前日14日の22時に富士宮口駐車場に到着。駐車場は空きが多く、余裕で駐車することができた。1時間ほど高度順応のため仮眠して、23時五合目を出発。高山病の発症が怖いので、努めてゆっくりゆっくり登る。綺麗な満月が出現しており、ヘッドライトが要らないぐらい登山道が月明りで照らされていた。そういえば9月13日は中秋の名月、満月の美しさを愛でつつ月光浴をしながら登山ができて気分が良かった。
2400mから出発、ここから約1300mの登りだ
 
 六合目は冬季閉鎖の看板が立っているので、小屋の脇から登山コースに入る。山頂を見上げると無数のヘッドライトが見える。それなりに登っている模様である。考えてみると、夜に登山するのは富士山でしかしたことがない。ふむ。
ここの右にある小屋の脇から登山道へ入れます。自己責任でね。
 
 疲れていなくても30分置きに休憩を挟む。ゆっくりゆっくり登って高山病が起きないようにしていた。3時30分に富士宮口山頂へ到着した。うーん、予想よりもかなり早く到着してしまった。24時に出発しても御来光には十分間に合った。
 御来光待ちの間、お湯を沸かして温かいものを飲んだりラーメン作ったり。仮眠したり。気温は3度ぐらいなので、身体が冷えないよう着込んで休憩。
 
 4時40分、富士宮山頂から剣ヶ峰を目指して歩き出す。すでに東の空は明るくなっており、夜空の星が少しづつ消えていった。この時友人が少し高山病になったようで、気持ち悪さと呼吸苦が発生。最後の登りは苦しそうだった。5時00分、剣ヶ峰に到着。御来光待ちの登山客が20名程度カメラを構えていた。
 
 5時25分頃、天気は快晴。御来光をしっかりと拝み下山開始。
御来光

御来光に感激して大泣きする伊藤。日本の平和をしっかり祈念。
 
くっきり影富士
富士宮山頂。オンシーズンは人で溢れているのだろうか?
 下山時のすれ違いはそんなに多くもなく快適に下山。9合目あたりでは友人の高山病の症状もすっかり治っていた。8時30分に五合目駐車場に無事下山。
 登り4時間30分。下り2時間30分。登りはもっとゆっくりでも良かったけど…。20分置きに休憩するとか?
 
 
 今回は伊藤の高山病の症状は現れなかった。実は4月からの登山で毎回、頭痛、動悸、めまい、手がパンパンに浮腫む等の(高い山でもないのに)高山病の症状があったので心配であったが、なんともなかった。心房細動が発症しているのかも?まあしばらく様子見かなぁ。
 
 とにかく、友人が念願の富士山登山を達成できて良かった。初めの頃は大山でう〇こ漏らしそうになっていたのに、こんなに立派になるなんて(涙)        

2019年8月25日日曜日

2019.8.24 男体山

日時:令和元年8月24日
天候:晴れのち曇り
メンバー:伊藤(CL書記)、伊藤友人
ルート:二荒山上奥宮登拝口(6:30)→5合目(8:00)→山頂(9:45)→下山(12:40)

 友人を富士山に連れていくためのトレーニングを重ねて来ましたが、そろそろ最終試練ということで日帰り鳳凰三山を計画していましたが、天候と私自身のコンディションに鑑み、男体山を登ることにしました。山岳信仰の対象となっており、冬季は登山禁止となっております。男体山は以前から登りたかったのですが、なかなか機会に恵まれずにいたので楽しみにしていたので、あぁ^~、早く登りたいぜ。

 午前3時に横浜で食料をしこたま買い込み出発、午前6時10分ぐらいに二荒神社駐車場に到着。「いろは坂」でちょっとスピードが出てしまい友人が酔ってしまった。安全運転はいろんな面で大事。
鳥居内にも駐車場はいくつかあるようだ

 入山すると一切トイレがないため、入念にトイレを済ませる。登山受付にて500円の入山料を払うと、登山案内の紙とお守りを貰えた。交通安全のお守りでもあるので大変に嬉しい一品。登山客も多く、次から次へと受付に人が流れてくる。

神社なので鳥居がある。脱帽し一礼してから足を踏み入れる。


 登りはじめは綺麗に石の階段ができており登りやすい。しかし、既に標高1,000mを越えているので息が上がりやすいので努めてゆっくり登るようにする。新緑が深くて気持ちが落ち着く。石段をすぎると少し急勾配な登山道となる。前日に雨が降っていたので地面は湿っていたが、登りに問題なし。
石段

登り

 3合目と4合目の間はアスファルトで整備された道に出る。距離にして1kmぐらいかな?
舗装されている

4合目でまた山道となる

 5合目までは同じような道が続く。道幅が狭く、帰りはすれ違いで気を使いそうだ。ほどなくして5合目の小屋に到着。小屋内に登山客がいたので、少し登ってから休憩を入れた。
5合目の小屋

 5合目から10分ぐらい登ると岩場ちっくな登りとなってくる。ここまでもそこそこに急登なので、ヒーヒー言いながら登っている人が多いように思う。振り返ると湖畔が綺麗に見える。高山植物も目立ち始めてきており、疲れた登山客を応援しているようだ。
岩場チック

お花

お花と虫
Zガンダム39話「湖畔」
等高線を見てもそうだが、7~9合目あたりが一番急登だろうか。岩場チックな登りが続いて、登り慣れていないとかなり疲れてしまうかも。とはいえ、浮石のような不安定な岩も少なく、安定して登れる。
晴れてきた!

やたら↑のマークを目にする

 9合目以降は岩場ではなく、赤土となり勾配も緩くなる。森林も終わり、空が見え始め風景が一変して気分が高揚する。


 10時前に山頂へ到着。多くの登山客で賑わっていた。そんな中、半裸のトレイルランナーがいたのだが、あれはやっぱり筋肉アピールということでよろしいですね?日焼けによるメラニン産生で将来のシミそばかす発生、直射日光による体表体温の上昇と発汗によるエネルギーのロス及び皮膚がんリスク上昇。虫刺されのリスク上昇。木々や小枝による擦り傷。転倒による出血、感染症のリスクというデメリット。メリットはウェアを洗濯せずに済む、ウェア分重量が軽くなる、(人から見られて)気持ちがいいあぁ^~。

頂上の鳥居

幸せの男体山鐘カーン

頂上の剣


湖畔とniceboat

  天気が良く気持ちの良い風景が見れた。日光の山々を見渡せる良い山頂だ。

 山頂にしばらくいると雲がかかってきたので下山を開始した。あたりまえの話だが、登りが急登ということは下山も急勾配。下りでも疲労が蓄積し、友人は結構苦しかったように思う。7~9合目ですれ違う登山者は口々に「ヒェーきついきつい」と言っていたことから、多くの登山客がきついと感じているのであろう。

 12時40分に完全下山。6時間ちょっとの登山でした。予想以上に良い山でした。特に山頂の景色が最高ね。

 仕事の関係で寝不足な日々が続いていたので、帰りの運転はちょっと眠たかったがSAでモンスターを飲んだら結構眠気が飛んだ。プラシーボ効果が高い人にはお勧めの飲料です。