天候:晴れ(1日目) 雪(2日目)
メンバー:伊藤CL(書記)、野戸
ルート:
1日目
冬季ゲート入口前駐車場(6:00)
渡渉(6:20)-登る準備
登山開始(7:00)
2012m(10:30)
2391m(16:00) 幕営
2日目
2391m(8:00)
冬季ゲート入口前駐車場(14:00)
【概要】
冬合宿の行方については11月頃から意識していたものの、暖冬の影響により各山では積雪がほとんど無いこともあり、なかなか決まらず不毛な時期を長く過ごしていた。他の候補として、富士山、仙丈ケ岳、スバリ岳、赤沢岳などなどあったが、最終的にラッセルが楽しめそうな蓮華岳東尾根に決定した。マイナールートのため、あまり記録が載っておらずドキワク登山が始まる予感だった。
結果、悪天候のため途中撤退となったが、雪山はラッセルや景色を含め十分に楽しめた。
登山部の30代男性陣は仕事に家庭、様々な悩みを抱え十分に登山を楽しめない時を過ごしていた。限られた時間で登山を全力で楽しもうじゃないか。今回の冬合宿は一年間のご褒美さ。
12月28日各々の用事を済ませたら、21時に関内に集合して車で移動する予定だった。しかし当日の午後、参加予定であった松浦さんが発熱のため急遽不参加となってしまった。食当である野戸氏は既に3人分の食料を調達しておりおこ。
エース松浦不在のため、分散するはずであった共同装備のひとり分の重量が増えてしまい激おこ。移動費も3人から2人になってしまい貧乏登山家としては負担増で激おこぷんぷん丸。一番つらいのは登りに行けない松浦さん自身です、すみません。
関内駅に21:00集合、車で移動し翌1:30に冬季ゲート入口前駐車場に到着した。6台分ぐらいの駐車スペースがあり、2台の空きがあったため無事に駐車できた。積雪していないかもという不安もあったが、駐車場の時点で2~3cmの積雪があったのでとりあえず一安心。2:00に仮眠し5:00起床。朝食を摂り、支度をして6:00に出発。6:20には渡渉ポイントに到着した。
FIXがある。先行者がいるのか? |
真冬のパンイチおじさん現る、たぶん変態だと思うんですけど(名推理) |
ぐずぐずしてたら7:00になってしまった。渡渉して直近にある尾根の末端に取り付く。赤布が目印。
わかりずらいですが取り付きポイント、ここから登る |
小藪の状況 |
重い荷物を背負って登る野戸氏 |
2012m付近に到着。テントが2つ張ってあった。どうやら先行パーティは6~8名いる模様。ここまでラッセルもなく快適に登れていたのは、このパーティのおかげである。すれ違ったらお礼を言わねばなるまい。
休憩を取りつつさらに高度を上げていく。2100mくらいからか、北アルプスや八ヶ岳、富士山が見渡せるようになり気分が高揚する。天気も良く、登って右手に爺岳、左手に八ヶ岳という贅沢な環境!
ファインビュー! |
アイゼンからわかんに装備を変更。2300mからラッセル開始。明大生の皆さん、美味しいところだけラッセルして申し訳ない!ここからはさらに急傾斜になっており、若干雪崩の発生が怖い箇所もあったため、スピード感をもって登る。重い装備を背負ったままの我々には負荷が強烈であった。ほとんど野戸さんがラッセルしており、伊藤は既に使い物にならなくなっていた。
ぐいぐい先行する野戸氏 |
左を向くと槍ヶ岳が! |
16:00に2391mの幕営地に到着。既に暗くなり始めていた。さっさと整地しテントを張る。水を含んでいる重めの雪をラッセルしたため、服装や装備が湿っておりかなり不快な感じである。それほど寒くなかったので助かった。
テントで野戸さんから食前酒(ジンストレート)を貰う。うん、香り高くておいしい。疲れているところに強い酒をもらったためか、気持ち悪くなってしまった。食事の準備もせずにぐったりする伊藤。わしも弱くなったもんやで(働け) 鳥もつ鍋を食して20:00完全就寝。
翌朝30日、3:45に起床。重めの雪が降り続けている。テントの外に顔を出すと、積雪により昨日のトレースは消えていた。蓮華岳山頂を目指すかどうか検討した結果、このまま下山することにした。本日30日は降雪予報であり山頂まで時間を要すこと。31日の天気予報も安定しないため行動不能になる可能性があること。男たちは31日までに家に帰らなければならないこと。
以上のことから撤退を決めたので、二度寝することにした。
テント |
雪 |
山と地図とたばこ |
雪が重い |
最後の50mは場合によってはザイルが必要な個所ではあるが、慎重に行けばザイルがなくても下れるレベル。でも、明大生が設定したであろうFIXを活用させていただきました。明大生には最初から最後までお世話になりました。
そして、核心部に到着
覚悟を決めるしかない |
わちょこりゃわっしょーい! |
【総論】
必要なのは圧倒的体力と時間ですね。技術はそれほど求められるルートではありません。山頂には行けなかったけど、雪山を十分楽しめました。
明大生の登頂をお祈り申し上げます。