2023年1月29日日曜日

2023.1.19-20 甲斐駒ケ岳黒戸尾根

八ヶ岳PAから、かっこいいね!


日時:令和5年1月19〜20日

天候:晴れ

メンバー:野戸CL、伊藤(書記)

ルート:

【1日目】

白州キャンプ場駐車場(6:45)

笹ノ平分岐(8:30)

刃渡り(10:20)

七丈小屋(12:50)


【2日目】

七丈小屋(4:30)

山頂(6:05)

五合目小屋跡(9:05)

白州キャンプ場駐車場(12:30)


【概要】
一泊二日の休みが取れたので、冬山に行きましょうとなりまして。
ワンチャン二泊三日という夢も!?都会でくさくさした心を癒しに2泊も!?す、すげぇ!
;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
そんな話も出たかかりましたが、紆余曲折ありまして一泊二日に落ち着きました。みんな一生懸命戦ったんだけどね…やっぱ子育て世代は公私ともに忙しいやなって…そんなこんなで2泊の夢は崩れ去ったのでした。なつくさや つわものどもが ゆめのあと じゃーの!!!!!!11111111
みたいな。
そんな感じで、確実にピークハントできそうな南アルプスの甲斐駒ケ岳黒戸尾根をチョイス。厳冬期は登ったことありませんでした。かつてまっちゃんと日帰りを試したことはありましたが、敗退してましたし。


 前日の18日は山岳部の新年会でしたが、まだコロナが収束というわけでもないため、わたくし伊藤は欠席させていただき、CL野戸には参加してもらいました。
 19日3時。伊藤車でのとっちをお迎えに。のとっちはいも焼酎効果により、コンディションは悪そうである。かなり調子悪そう。

 6時頃、白州キャンプ駐車場に到着、6時45分に登山開始。街も山の下部も全く雪付きはしておらず、寒いだけの夏山気分である。まあ、夏よりは荷物はいくらか重いのかもしれませんが?出発してすぐに竹宇甲斐駒ケ岳神社を横切り、吊り橋を渡る。

吊り橋を渡る



下部に雪は全くありません


 8時30分笹ノ平分岐に到着。高度は1,500m。全然雪はない。この先から凍結箇所がちらほら見られ、1,600m付近から、滑って登れそうにないのでアイゼンを装着した。

笹ノ平分岐


 アイゼンを装着し、快適にサクサク登る。黒戸尾根は尾根道を北西側にトラバース気味に登っていくため、山道は日当たりが悪く1,600m以降はしっかりと雪が付いていた。ただ、しばらくは降雪していなかったようでアイスバーン状のツルッツルの状態である。

 10時20分頃、刃渡りに到着。ここは日当たりが良いのでほとんど雪は残っていない。アイゼン装備のまま岩を登っていく。ちょっとだけ見晴らしが良き。また、この刃渡りを通り過ぎてその途中、五合目小屋跡があった。ここは幕営適地である。ここから黄蓮谷にも分岐してるんですね?昔、御大こと河合さんがソロで登ったとかなんとか。河合さんもここで幕営していたのだろうか。

刃渡り

ビューポイント

五合目小屋跡


充実したはしご

よく整備されています


 12時50分、そんなこんなで七丈小屋に到着。幕営料一人1,000円を支払い、お水も4lもろた。お水が潤沢なのは嬉しいですね。のとっちが小屋でビールを買おうかどうか迷っていた。迎え酒も辞さないスタイル。

小屋にあった概念図

七丈小屋



 第一テント場でテントを設営し、お昼寝を嗜む。最高の贅沢である。16時00分過ぎ、夕食の調理を開始する。今回は伊藤によるキムチ切り餅鍋である。洗い不要のカット野菜にきのことか根菜を少し足したものを持参、油揚げと豚バラ肉をぶっ込み、鍋キューブで味付け完了。冬は肉の持ち運びができるため、夕食が少し豪華で嬉しい。19時00分頃就寝。


 翌日。3時00分起床。夜中は風が強く吹いていたが、起きる頃には無風となっていた。朝ごはんを調理する。朝ごはんは、雑煮。小松菜や根菜に切り餅をぶっ込み、永谷園お吸い物の素を入れて、さらにのとっち秘伝の出汁を少々入れ調理完了。簡単。その後、湯を沸かしたり、諸々の準備を整え、4時30分、山頂を目指して出発。

朝ごはん

4:30出発だ!


 暗いのでヘッデンを点けて登る。雪は締まっているし、風は吹いていないし、良いコンディションだ。暗くていまいち距離感が掴めないが、高度計を頼りに現在地を確認しながら黙々と登っていく。登っているときは気がつかなかったが、一度小休止を入れたところが二本剣の御神体の場所であったようだ。定期的に事故が起きているルートでもあるので、ゆっくり着実に、安全登山を心がけて登る。ピッケルとアイゼン装備で雪や岩を登る技量があれば、特に苦もなく登れます。


 6時05分山頂に到着である。早すぎる。夏のコースタイムが七丈小屋〜山頂が2時間30分なのに、1時間30分で到着してしまった。のとっち曰く、「鎖場等は渋滞が勘案されてコースタイムが遅めに設定されている。」とのことで、誰一人とて登っていなかった今回は渋滞もあるはずもなく、予想外にはやくに到着してしまった。真っ暗。景色を拝むため30分ほど滞在。風が吹いてきて、結構寒かった。

真っ暗でい

夜明けだ!

夜明けと同時に割り込む青髭


山頂、暖かそうな羽服と共に

寒すぎて自撮りがうまくいかない

北岳

鳳凰三山

恐ろしさすら感じる富士山独立峰




 6時40分頃、下山開始。8時00分頃にテン場に到着、撤収し8時20分頃出発。

撤収したテン場



 1,600m付近までは凍結が激しいのでアイゼン装備で。下りの方が危ないので、念のため笹ノ平分岐までアイゼンを装備した。

二本剣





 本日は金曜日。たくさんのパーティが登っていた。やはり人気のコースなんですね。途中に猿やカモシカと遭遇しながらのんびりと下山しました。12時30分、下山完了。

「お昼寝の邪魔すんなや?」

「オメェも撮られてんな?」


 荷物もそこまで重くなかったし、日本中が騒ぐほど急勾配ではないのは周知の事実として、それでも今回は下山後の体のダメージがでかかったです。夏の剱岳八ツ峰より強度は低いと思ったのに、何故こんなにダメージがあるのか…。帰宅後の片付けがしんどかった…。もぅマヂ無理。。片付け辛ぃ。。八ヶ岳ってゅぅのゎ。。富士山と背ぇ比べして、ィキちゃって頭叩かれてぇ。。8っに別れちゃったってゅぅこと。。ぃみゎかんなぃ。。。登山しょ。。。


【総評】
 厳冬期の甲斐駒ケ岳黒戸尾根は、冬山初心者卒業に良いかなと思ったり。アイゼンやピッケルをしっかり使えないと登るのには苦労しそうですし、何より鎖と岩のミックスでは恐怖心があるかもしれません。しっかり使えれば大したことはありません。体力錬成に良いかもしれないですね。知らんけど。

2022年9月18日日曜日

2022.9.11 - 13 剱岳 八ツ峰 上半&下半 クラシックルート

日時:令和4年9月11日〜13日
天候:晴れ(1日目) 曇り(2日目) 晴れ(3日目)
メンバー:野戸CL、坂本、伊藤(書記)
ルート:
1日目
扇沢バス停(7:30バス出発)
黒部ダムバス停(8:00)
内蔵助平(10:50)
真砂沢ロッジ(14:00)

2日目
真砂沢ロッジ発(4:00)
長次郎谷出合(5:00)アイゼン装着
1・2ルンゼ取り付き(5:50)
1・2コル(7:05)
5・6コル(9:40)
八ツ峰頭降下地点(11:35)
剱岳(14:00)
剣山荘(16:00)
真砂沢ロッジ(18:00)

3日目
真砂沢ロッジ発(7:40)
黒部ダムバス停(13:05バス出発)

【概要】
 今回は「俺ぇ〜、八ツ峰登ったんだゼェ〜!スゲェだろ〜!偉大だろぉ〜!」と、インターネットイキリおじさんになる為の山行である(大嘘)
 黒部ダム駅から真砂沢ロッジまでの長い行程。そして1・2コルに取り付き下半から上半を攻略し剱岳に至るクラシックルートを選択。全日程で暑さで体力を消耗し、真砂沢ロッジへ至るスノーブリッジが崩壊寸前、2日目の八ツ峰攻略時には目の前で雪渓が崩壊し、更には行動時間が14時間になるなど過酷な体験となったが、総じて充実した山行となった。八ツ峰の登りはノーザイル、7峰のみクライムダウンであとは全て懸垂降下で通過した。懸垂ポイントは残置がわかりやすい位置にある。


 剱岳八ツ峰を登りましょう、と坂本OBからお声掛けをいただく。せっかくやるならば、大先輩方が登ってきたクラシックルートを登りたく、上半下半両方登る事にした。かつての先輩方は室堂からではなく、黒部ダムからのアプローチで挑んでいたと聞く。そうならばそのルートしかないやろが!と野戸リーダーの情熱的判断。ここに平均年齢38歳の3人のおじさんパーティが結成した。ところで、扇沢から室堂までよりも、黒部ダムまでのバス料金が安かったのは嬉しい誤算であった。(扇沢から室堂までのバス料金高くてキツいっす貧乏登山家には厳しいっす差額6,000円以上だったら歩きます歩きます歩かせてくださいお願いします。)

【1日目】
 10日21時、伊藤車にて小田原駅で野戸氏を拾い、11日0時に長野県原村の元太さん宅に到着。猫ちゃんに歓迎されつつ前泊させてもらった。翌朝、4時起床、4時30分出発し、扇沢駅に7時00分頃到着。無料駐車場は既に満車状態ではあったが、わずかな隙間を執念で探しだしギリギリ駐車することができた。こういう時は軽自動車は有利だと思う。ちなみに有料駐車場は12時間1,000円だったので、無料駐車場に停められて本当に良かった。

 扇沢駅から発車するバスは8時30分が始発だと思っていたが、係員に聞いたところ「7時30分に出発するよ。」と言うので、慌てて往復分の切符を購入(2,610円)し、バスへ駆け込んだ。ここではクレジットカードや電子マネーでも支払えるので大変便利だ。
 黒部ダム駅に到着、諸々の準備をし 8時00分黒部ダムの大放流を眺めつつ出発。

観光スポット


 旧日電歩道に至る道に、「関係者以外立ち入り禁止」とデカデカとゲートとロープが設定されており、「あれ?こんなの昔あったかな?入口間違えてる?」と多少混乱したが、正解の入口であった。
 途中の小屋にダム管理関係者の人がいて、「はしご谷乗越経由では、橋が崩壊してるから真砂沢ロッジにはたどり着けないよ。」と言われた。そんなバカな!!!そうなると内蔵助谷出合経由で剱沢へ行くか、渡渉してでも真砂沢ロッジに行くか…バス停まで戻って室堂まで行くか…計画を変更する必要が出てくる。パーティ内での相談の結果、渡渉覚悟で真砂沢ロッジに行く事にした。橋の崩壊を自分の目で確認しなければなるまい。


ダム管理おじさんと別れて奥へと進入



 それからは速いペースで歩いていく。まあ とにかく暑い。2泊分食料やザイル等の装備でザックもそれなりに重いためか、玉のような汗が流れてくる。途中で道を間違えるシーンもあり、じわりじわりと消耗していったが、内蔵助平には10時50分に到着したので、なかなか良いペースであった。しかし、ここから先の道は岩がゴロゴロ転がっており、更に湧き水等で岩が濡れている箇所もあるので、よく転んだ。3人で合計10回以上は転んだと思う。痛いし、余計に疲れる。

こんな感じだったり


 13時40分頃、真砂沢ロッジ手前のスノーブリッジに到着。崩壊はしていなかったが、ブリッジの真ん中がやせ細っており、少し心もとない様子。これを渡っている最中に崩落に巻き込まれたら、最悪死亡する可能性すらある。ザイルによる確保とバイルを使用して通過する事にした。緊張したが、無事に通過することができた。プロガイドである元太さんのビレイは安心感がある。
 なお、個人的な感想ではあるが、ここのポイントから少し上流に行けば、渡渉することができると思う。失敗すれば沢にドボンだが。

スノーブリッジ割れてる割れてる

ザイルによる確保


 14時00分真砂沢ロッジに到着(6時間行動)。テント泊料金一人1,000円を支払い受付を済ます。真砂沢ロッジはトイレがとても綺麗であり、湧き水を蛇口から提供してくれると言う良サービス。水が潤沢に使えるのは嬉しい。ちなみに蛇口の水は「生水飲めません」と表示されているが、我々3人は気にせず飲んだ(9月17日現在無事生存を確認)。
 元太さんにコーラとビールをそれぞれおごってもらった。くあー!超うまい!暑さ、重さ、距離の長さ、転びやすさにより結構消耗していたのだ…。ちゃっちゃとテントを設営し、それぞれゆっくり過ごす。

テント設営

一服

コーラ旨し


 16時00時頃から夕食の準備に取り掛かる。本日はシェフ野戸による夏野菜カレー!しかもナスは自家栽培である。美味すぎるっ!!もっと食わせろ!!(ネイキッド・スネーク)

シェフ野戸


夏野菜カレー!!(自家栽培)

何も考えていない幸せそうな顔である


 その後は明日の行動計画を確認しつつ、茶したりお酒飲んだりしてのんびり過ごした。18時00分にはもう寝る体制に入ったのだが、のとっちだけは「え、本当にもう寝るんですか」と言う雰囲気だったが、気にせず就寝。
 テントの性能が良いせいか、夏用のシェラフでも暑くて汗をかいた。途中からシェラフを出て素足で寝た。


【2日目】
 12日2時45分起床。朝マルタイの棒ラーメン(わかめ増し)を食べ4時00分 アタックザックで出発。ここで伊藤がヘッデンを車に置き忘れるという致命的なミスが発覚。のとっちと元太さんの間に入って歩かせてもらう事にしました…。ライト忘れるとか、本当に素人ですみません。
 暗いため、途中の赤布を見逃して若干迷ってしまったが、すぐに復帰した。

 5時00分長次郎谷出合の雪渓末端に到着。あたりが少しづつ明るくなってきたなぁと、雪渓には乗らずに一息ついていたところ、雪渓の末端がゴゴン!ドゴーン!と、どでかい音とともに崩壊した。
崩壊

 思わず瞬間的に退避行動(無意味)をしてしまった。こんなのに巻き込まれたら死んじゃうよぉと半泣きになりながらアイゼン装着。すると二度目の雪渓崩壊が発生した。さっきよりも音も崩壊面積もでかくて震え上がる。この二度目の崩壊前に3人とも前兆となる音を確認していたが、それぞれ「ミシミシ」とか「ゴッゴッ」とか「ポンポンポン」とか違う音に聞こえていたようだ。あー怖かった。
 雪渓は真ん中の雪が薄くなりやすいようで、真ん中から崩壊し、分厚い両サイドの雪も巻き込みながら崩れるようだ。大変勉強になった。

セミワンタッチアイゼン

地図も確認するよ

 ここからひたすら雪渓を登っていく。若干、雪渓の崩壊にビビりつつも着実に高度を上げていく。


土砂が流出している雪渓も一部あり

そこそこ広大な感じ

追いつけない伊藤

 5時50分1・2間ルンゼ取り付きに到着。長次郎谷を登って行くと、右側に目立つトンガリ岩が見えてくる、そのトンガリ岩を目指せる位置が取り付きとなる。

ルンゼ取り付き。真ん中よりやや右側にトンガリ岩が見える。



 ここでアイゼンを外して1・2コルを目指す。ここはトンガリ岩を目指して進むのが正解と言えるが、意外とルートファインディングが難しく、間違えるとスラブ岩やらシビアなトラバースが発生するなど難易度が一気に上がる。慎重に道を選定されたい。

振り返ると雄大

1・2のコルまで結構難しくなくない?(二重否定)



時にはブッシュにもぶっこむ。

ブッシュ帯


 7時05分1・2コル到着。

 1峰は剱岳本峰とは反対方向なので、今回は1峰には登らず2峰を登る。行動時間もぎりぎりですしね。


黒部川かなぁ(素人)綺麗だなぁ(語彙)

良い地形


本峰は雲がかっている

2峰取り付きだったかな…どうかな

2峰懸垂

 2峰をサクサクと登り、懸垂ポイントを探す。わかりやすいところに残置シュリンゲとカラビナがハイマツに括り付けられていた。トポによると降下距離は20mなので50mザイル1本で行けるはずだが、本日初降下ということもあり、念のため50mダブルで懸垂降下する事にした。

懸垂にビビる青髭伊藤にビックリ御用だ危機一髪!(錯乱)

 全員無事降下。50mシングルでも足りていたと思う。続いて3峰へ向かう。30分ぐらいで3峰頂上へ。

3峰へ向かう

3峰懸垂

 3峰はシングルで懸垂した。シングルで十分足りた。サクサクと4峰へ。


4峰を懸垂する野戸氏

気持ちよく懸垂(実はこの写真、何峰か不明)


懸垂後のザイル回収

 4峰は降下地点が肉眼で確認できなかったため、念のためダブルで懸垂。高度感はあるが、若干ガスっているためか恐怖心はほとんど感じない。晴天で視界がもっとクリアだったらもっと怖かったのかもしれない。


5峰の懸垂。威圧感がある。

 5峰はシングルで懸垂。難しい要素はないが、5峰はなんだか威圧感がある。懸垂で下ったところが5・6コルとなる。下半はこれで終了である。振り向くとすぐに6峰であるが…見た目は登るのが難しそうな雰囲気である。

6峰。真ん中が登れそうだが、正解は右のガリーだったようだ。

 問題の6峰である。上の写真中央を登りブッシュ帯に突っ込んだ。登り着いた先には、残置の捨てなわとカラビナがあったので、このルートが正解だろうとそのまま登り続ける…その先にも懸垂用の残置があったので、やっぱり正解だろうと思ったが、野戸リーダーとプロガイド坂本氏が「待った。」をかける。「これを降りた先のルートが見当たらない。もし、間違えていて登り返せなかったら、最悪進退窮まるパターン。」と判断し、途中までクライムダウンし、先ほどスルーした残置を使って懸垂降下した。途中、三ノ窓側へ少し痺れるトラバースを試み、なんとか正規ルートへ戻った。

なんか登りが難しいと思ったんだよね

問題の残置物

残置頭上の間違いルート

 残置の捨てなわとカラビナは、ルートを間違えた人が復帰するための残置であったのだ…。この戻る用の残置のせいでみんな間違って登ってるんじゃないか?絶対みんな引っかかると思う。

復帰ルート


 さらに進んでいったがいつの間にか7峰は巻いていた。伊藤とのとっちが小休止している間に元太さんだけ7峰を登り返し、そのままクライムダウンした。ピークハンター。
 あと途中チンネを登っているパーティがいた。こちらまでコールがよく聞こえたのが印象的だった。

チンネ。ちっさく2人写ってるのが見えますでしょうか。


 8峰の登りは特に難しいところはなく。ただ、懸垂支点が腰より下に設定されているため、出だしが少し怖かった。シングルで懸垂。

こんなところでも浮石は常に怖い。慎重に進む。

本峰に近くにつれガスってくる



8峰懸垂(かと思ったけど4峰かもしれない(素人))

 そのまま八ツ峰ノ頭を登る。取り付きの選定が少し難しかったが、登り始めれば大したことはなかった。真新しいボルトの残置を支点を利用してダブル懸垂して八ツ峰下半&上半をフィニッシュ。

八ツ峰はいいよねおじさん。


 このまま北方稜線を進行する。難しくはないが、高度感のあるトラバースがあるなど、思わずヒュンヒュンするポイントあり。そしてとにかくザレザレしてます。

北方稜線

やったぜ。


 14時00分剱岳本峰登頂。山頂には一人だけ男性がいました。平日だから混んでいなかったものの、休日は賑わってるんだろうなぁ。小休止した後、下山開始。カニの横ばい等を経由し、前劔、一服剱を通過しつつ剣山荘を目指す。本峰から見ても前劔はかっこいいなぁと思いつつも、もう10時間行動しているので登り返しがきつかった。一服剱に至っては「こりゃあ一服できない剱だね!ガハハ!」などと冗談を踏まえつつ苦しさを回避(できない)

 16時00分剣山荘着。剣山荘はとても綺麗な小屋でして、大勢の人で賑わっていました。外でビール飲んでるおじさん達の横で飲むコーラは、いと旨し。疲れた体にコーラというドーピングを仕込み、いざ真砂沢ロッジへ。しかし、剣山荘から真砂沢に至る道はマイナーなのか…踏み跡はあるけど、藪漕ぎ感があるぐらい歩きにくい。虫もビュンビュン飛んでるし、虫が口の中に入ってきて食べちゃったし、私いじけちゃうし。
 剱沢へ合流し剱沢雪渓を下る。しかし今朝方、雪渓の崩壊を見た手前、ビビっちゃってもう。なるべく雪渓が厚箇所を選定して、お互いに距離を保ちつつ下った。途中、武蔵谷、平蔵谷を横切る。

 
剱沢雪渓



武蔵谷かな?

 18時00分真砂沢ロッジ到着。14時間行動、暗くなりつつある中で帰ってこれた。ここでもう一泊するので一人1,000円を支払った。ビールやコーラで無事帰還できたことをお祝いしつつ、夕飯の準備にかかる。今夜はコック伊藤による大盛りチャーハン&わかめスープである。調理方法は冷凍チャーハンを鍋で温めるだけ!スープはお湯を注ぐだけ!時短レシピである。こんな料理でコックを名乗る私は詐欺師の才能が少しだけあると思う。
 20時00分には寝床に入った。夜中は結構雨が降っていた。

【3日目】
 6時00分起床、天候は晴れ。今日はもう急ぐ必要がないので、のんびり準備をした。朝食はマルタイの熊本ラーメンに増えるワカメを入れたもの。これが結構美味しい。7時30分発。はしご谷乗越を超えて黒部ダム駅まで行きます。


ちょこんと一服剱が見えます。

朝ラーメンいいよね。

しっかりエネルギー補給
 昨日の雨で崩壊しかかっているスノーブリッジの様子が怖かったが、ザイルで確保してなんとか通過。これで本日の核心部はもう超えたので、精神的に楽だ。
 ただ、疲れた体でゴロゴロした岩の道を歩くのは結構大変だった。昨日の雨で岩も濡れているので、結構ずっこけた。本当、誰も怪我をしなくてよかった。

振り返るが1峰も見えない

かの有名な猫耳岩


 終盤、13時05分のバスに間に合うんじゃないか?と思い、疲れた体に鞭打って最後の登り返しを渾身の力で進む。黒部ダムの階段はダッシュで登り、なんとか13時05分の扇沢行きのバスに乗ることができた。やればできるもんだね。


【総評】
 剱沢八ツ峰は体力登山。上半、下半、下りはどのルートにするかによって行動時間は変わると思いますが、少なくとも10時間行動できる体力は欲しいです。登りの難易度は高くないので、クライミングの経験があれば割と楽に登れますし、懸垂降下も事前に経験さえしてれば問題ないです。ただし、ルートファインディングを失敗すると難易度が上がりますので、ルートの見極めは重要です。総じて充実した山行になると思います。
 本当に素晴らしい登山となりました。野戸リーダーの計画力と行動力、坂本OBの超強力なサポート、指示により安定感のある山行となりました。自分、部長なのにいつも連れて行ってもらってばかりですみません。