2017年12月12日火曜日

2017.9.24-10.4 キリマンジャロ/マチャメルート(個人)

Hです。3月の左足骨折以降、もう山登りは無理かと思った時期もありましたが、何とか回復してきたので、夏休みに行こうとしていたヨーロッパに変えて、アフリカのキリマンジャロへ登ってきました。山岳部で行ったのではないのですが、こんなこともできるようになるんだよーということで報告します。

キリマンジャロは、アフリカ大陸の東、タンザニアにあるアフリカ大陸最高峰5895mの山です。シラ峰3962m、キボ峰5895m 、マウエンジ峰5149mと、3つのピークがあるのですが、ほとんどの人が登るのは最高峰のキボ峰です。


今回登ったルートは、マチャメルートというテント泊のルートです。入山のマチャメゲートから、下山のムエカゲートまで6泊7日の山行で、5泊目の夜から6日目の朝にかけてにピークに登りました。(ちなみに1番人気はマラングルートという小屋泊のルートだそうです。)



マチャメルートは、キボ峰の南側から南東から巻いて登って行くルートです。4000m前後の小ピークをアップダウンしていくので、高度順化がしやすく登頂率が高いルートだそうです。下山は下り専用のルートを下りますので、山頂アタックの日以外は、同じ道は通りません。それから、ジャイアントセネシオというこの地域でしか見れない高山植物の群生地を通ることができます。

 
私は今回、日本のツアーに参加したのですが、13人の参加者に対して合計で約50人のポーター、コック、ガイドが付いていたそうです。ポーター1人が持つ荷物は30~60㎏で、背負ったり、頭に載せて運んでくれます。ちなみに、ガイドになるには、ポーター、コックなどの係を経て、キリマンジャロのすべてのルートを登って試験に受かった人だけがなれるそうです。今回のガイドさんの中には20代後半の人がいて、100回以上キリマンジャロに登っているとのことでした。トップのガイドは私と同い年でした。

 
水がないテント場は、ポーターが下のテント場まで水を汲んできてくれます。食材の運搬やテントなどの装備を自分たちで運ぶなども含めて、すべて自分たちでやるのは困難であることが分かりました。また、各宿泊ゲートごとに事務手続きが必要で、これも大変そうです。高度を上げれば水分もいつも以上に取らなければなりませんし、個人で登るのは難しそうでした。日本からツアーに参加しなくても、現地ツアーへ参加することもできますので、コストを削減したい人はそちらでしょうか。


さて、6泊7日となると、天候が心配でしたが、ラッキーなことに、下山時を除いて雨が降ることはありませんでした。山頂では、朝日と、氷河&メルー山&雲海に浮かぶ影キリマンジャロが一緒に見えるという貴重な体験もし、もう思い残すことはありませんでした。

 
ちなみに、私は高山病になりませんでした(何者だ!ガイドか!いつも笑顔なのは高山病だからなのかとからかわれましたが(笑))。アタック日は、夜間、雪がない場所でも強風で、-20度だったそうですが、山岳部での日ごろの鍛錬の成果でしょうか、特に驚くこともなくいつもの準備で登ることができました。


ただ、高山病は、経験のある現地ガイドでもなる場合があるということですし、もっと高度の低いところでもなります。一緒に登った仲間の中には、体が重くなる、呼吸がつらくなる、寒さで気力が落ちるなど調子を崩す人たちもいました。
自分が高山病にならないですんだ理由を考えると、①水分や食事はいつも以上に取れていた、②先頭のガイドのペース配分に従ってゆっくりのペースで無理をしなかった、③防寒対策など調整ができていた、④(ありがたいことに)人間関係でのストレスがなく楽しく過ごしてリラックスできていたことなどがあげられると思います。


というわけで、キリマンジャロは老後の楽しみに取っておこうと思っていたのですが、もっと早く登りにに来るべきだったかもしれません。アフリカの大地、アフリカの人、あと数年で失われる氷河、偶然一緒に登れた仲間たちと・・・色んな人や景色に出会えたことは、一生の宝物になりました。

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