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日程:2017年6月16日(金)-17日(土)
天気:晴れ(ピーカン!!!)
メンバー:サカモト(CL)、ヒロイ
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《行程》
【1日目】ゴンドラプラザ駐車場集合(車中泊)
【2日目】
02:30 起床
03:20 ゴンドラプラザ駐車場出発
04:10 一ノ倉沢出合
05:30 南稜テラス(06:20? 登攀開始)
09:15 南稜終了点
12:10 一ノ倉岳
13:20 谷川岳肩の小屋
13:45 西黒尾根下山開始
16:30 登山指導センター
《目標》 明るいうちに帰ろう
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【1日目】6月16日(金)
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土合駅の462段の階段 か、感激~(涙) |
長野への移住が完了し、今回東京に用事のあるサカモトCLとは夜19時半にゴンドラプラザ駐車場で待ち合わせ。
ヒロイは一足先に登山指導センターで登山計画書の提出&情報収集に。
新潟方面から流れてきた雲の影響で南稜は岩がやや濡れているものの、翌日晴れればすぐに乾くとのこと。
センター泊の某山岳会のおじさん二人に「明日は3時に出発します!一番に南稜に取付くんです!!」と大見得を切ったが、結局アラームすら仕掛けず就寝。
蒸し暑さと、テラスで50人待ちになるというヘンな夢のせいでちょっと寝不足。湘南新宿ラインで爆睡しておいてよかったなあ。
【2日目】6月17日(土)
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ちょうど明るくなる時間に一ノ倉出合に着くよう、3時半頃ゴンドラプラザ駐車場を出発。
今日はピーカン、絶好のクライミング日和の予感!
一ノ倉沢全景 |
テールリッジ取付き ヒョングリ滝は雪の下でよくわからず |
雪渓がみごとに残っており、テールリッジまで雪渓上をラクラク歩いて行けてしまった。これで1時間は時間短縮になったはず。
しかし、サクサク歩いていたせいもあるが、暑い。
軽量化のため水を稜線抜けに必要な最小限の量しか持ってこなかったことが悔やまれる。ジャケット置いて水入れてくればよかった。これからどんどん晴れるのに・・・。
テールリッジはやばそうなところにフィックスロープが張ってあるものの、このところヘタレスイッチ全開かつスラブ恐怖症罹患中の自分にはとても嫌な感じ。
当然、ビビってすべって泣きそうになる。
5時半、南稜テラスに到着。
なんかもう、ガマスラブ(@小川山)10本くらい登った気分だし帰っていいんじゃないかという気もするが、それじゃあ山屋が廃るぜ!サカモトCLから渾身の顔面蹴りで喝を入れられ、クライム・オン。
顔面蹴りは事故ですよ、事故 (滝沢スラブとサカモトCL) |
南稜テラスで順番待ち。 サカモトチームは3番目。 |
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ラストのⅤ級フェースより手強かったんじゃないか、と思わずにいられない、いじわるなチムニー。濡れて滑りやすいコケコケの薄カブリ、右側半分のホールド&スタンスが妙に薄く、さらに支点が遠い。ランナウトはしていないけどリードはめちゃくちゃ恐そう。
2ピッチ目(30m Ⅳ級):ヒロイ
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癒やしのターン。数メートルおきにハーケンがあり、スタンスも豊富。日当たり眺望もよく、平和を謳歌。
3ピッチ目(草付き):サカモト
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毛虫に注意
4ピッチ目終了点から眼下の6ルンゼ 見ろ!人がアリのようだ!! |
4ピッチ目(20m Ⅲ級):ヒロイ
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ホールドはガバなものの、ちょっと滑るのとルート取りが左右に振れる感じが嫌。岩陰に回り込んでからは滑る、浮石、ランナウトで(見落としただけで支点はあったのかも)、しかも序盤にかけ方を間違えたせいでロープが重い。一番の核心は逆層ヌルヌルの終了点。セルフを取るのにうっかり落っこちそう。
5ピッチ目(40m Ⅲ級):サカモト
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出だしのハイステップが味噌。そこを越えれば、後は高度感のある気分のいい登りを楽しめる。適度な安心感とすばらしい眺望、南稜のハイライト!
6ピッチ目(30m Ⅳ級):ヒロイ
一ノ倉、超楽しいー!! (やばいところはサカモトCLに全部おまかせ) |
フェースからクラックへ。引き続きすっきり爽快!
7ピッチ目(20m Ⅴ級(A0)):サカモト
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6ピッチ目終了点に着いて本ルートの核心たる最終ピッチを見上げた瞬間、湧き水のような染み出しでビショ濡れの壁に失笑。げげげ、絶対すべるじゃん・・・。サカモトCL、フリー突破を試みるも岩のコンディションが悪すぎ、ポイントになるスタンスがすべりまくって使い物にならない。支点はハーケンだし・・・万が一を考えてトポに従いA0でトップアウト。なお、セカンドのヒロイも遠慮なくA0。9時15分、南稜終了点着。
延々と続く藪漕ぎ 小屋に着いたら炭酸買うんだ!(白目) |
蒸し暑い中での笹の藪漕ぎ、応えるなあ・・・。
ヘンな虫も多いなあ・・・。
点在する岩場も濡れてすべってスリリング。かなり大きめの岩も浮いているので、本当に恐い。
転んだらヒョングリ滝まで真っ逆さまなので慎重に。途中、ギブアップして2度ほどロープを出してもらいました(「うっかり」が命取りの場所、支点はあるし最初からロープを出した方がいいと思う、たぶん)。
これ、南稜そのものより終了点から先の方が絶対に難易度高いよー。
12時10分、ついに「やっと飛び出る」国境稜線!!
サカモトCL、ありがとうございました。
おつかれさまでした |
《おまけ》 国境稜線に抜けた後・・・
「ノゾキ」からのぞく、南稜上部の草付き。
こんなに急傾斜だったのか(驚)
オキの耳、トマの耳を経由して、肩の小屋へ。
コーラと炭酸で大休止。
一路、西黒尾根を下山。
なぜうちの山岳部は毎度のように下山に西黒をチョイスするのか。長時間のクライミングシューズでぼろぼろになった足には結構キツい。
「東尾根下山の時の西黒尾根も長かったけど、あの計画作ったのだれよ」とツッコむサカモトCLに、「いや、あなたでは・・・」とツッコみたくなるヒロイであった。
16時30分、登山指導センターに帰着。
久々の13時間行動。長い、長すぎる!!
長すぎるよおぉぉぉー(叫)
・・・という訳で、総括。
「長い」
入門ルートにして、「一ノ倉ズンドコ節」にも歌われる伝統あるルート、烏帽子沢奥壁南稜。
楽しかったけど、次は6ルンゼを懸垂下降でいいや(笑)