2015年4月27日月曜日

新歓登山@瑞牆山

松浦です。
新人歓迎登山に行ってきましたので報告します。

メンバー:坂本、岩野、河合、伊藤、北村(新人)、松浦
日程:2015年4月25日(土) 日帰り
天候:晴れのち曇り
行程:瑞牆山荘前駐車場9:05-富士見平小屋10:00-瑞牆山山頂11:30~12:15-富士見平小屋13:40

    -駐車場14:10

 8:30に瑞牆山荘前に集合予定でしたが、付近では携帯電話の電波が入らず集合に手間取りました。
 9時過ぎに出発。
1600m付近。この標高の新緑はまだ先になりそう。
大ヤスリ岩 近くで見るとド迫力!
いつか登ってみたい。


 

 
  途中休みを挟みながら、昼前に山頂到着。山頂は混んでいてちょっとゴミゴミしてました。
 少し雲が出てますが、心地よい日差しが差していてとっても気持ちよかったです。
 山頂でのコーヒーがたまりません。
山頂で集合写真(坂本部長、どこ見てるんすか?)


八ヶ岳
 帰りは途中、河合さんの足がつるなど(恒例の?)ハプニングもありましたが、無事下山できました。特効薬のおかげですね。
 
 
 前回の旭岳東稜から約2か月ぶりの山。もっと登らないと山やってるって言えないですね・・・。
 来週の利尻岳の良い足慣らしになりました。

 瑞牆山はちょっとした岩場もあり山頂の景色もとってもよくて、登山を始めた人が最初の目標とするのにちょうどいいかもしれません。全体的に道も整備されていて歩きやすいです。

 帰りは増富温泉で汗を流し、いつもの初狩PAでうどん食べて帰りました。

 大荷物背負っての縦走やシビレるようなアルパインもいいですが、今年はこんなゆるめの登山も続けていきたいですね~。

 来月の定例山行は沢登り(入門編?)に行く予定です。

2015年4月23日木曜日

広沢寺・弁天岩

2015年4月22日(水)晴れ

メンバー:坂本、山本、小口

7:30茅ヶ崎〜9:00弁天岩〜14:00

初投稿の小口です。僕は初、山本さんは2回目のロッククライミングです。
坂本さんに指導をしていただきました。


                        弁天岩
                                                      

右側初級ルート1本、左側ルート1本、中央ルート2本(25m)、懸垂下降1本を行いました。
エイトノットの結び方、ビレイ方法、その他基本的なことも教わりました。

初級ルート、左側ルートは難なくクリア。中央ルートは山本さんはスムーズに登りましたが、僕は足の置き場に悩み時間がかかりました。

上から写真を撮ろうと思ってましたが、その余裕はありませんでした笑

坂本さんは上級者の登りを見せてくれました!さすがっす!

                   クライミング中の小口

適度な運動と自然に囲まれ、ココロとカラダが癒されました^ ^
暖かい季節になったのでみなさんと新しいことにドンドンとチャレンジして行きたいですね。
よろしくお願いします!

                   ビレイヤ-小口とクライマー山本
                        

2015年4月5日日曜日

春の谷川岳東尾根

 新人の上野(か)です。
 谷川岳へ行ってきたので報告します。


日程:2015年3月21日(土) 前夜発日帰り
天候:快晴無風
行程:ロープウェイ駐車場4:50-一ノ倉沢出合6:00~18-シンセンのコル8:00-第二岩峰上8:30-第一岩峰基部9:55-オキの耳10:20~50-トマの耳11:10~12:00-西黒尾根-駐車場14:20
単独


 今回の計画はGWの利尻に向けたトレーニング山行として、当初、4人ほどが参加する予定だったのですが、当日までに一人、二人と減っていき、結局前日までに自分一人になってしまいました。(泣) 個人的には11年前に一人で同ルートを登っているのですが、アルパイン入門と言われる東尾根もやはり一人だとそれなりの不安とリスクがあります。
 
 どうしようか、一人だしやめてしまおうかと散々迷いながらも現地入り。
 登山計画書も用意できているし、あとは天気次第です。
 金曜深夜に谷川岳のロープウェイ駐車場に到着、そのまま車内泊で朝を迎えます。

 
 翌朝は4時起き。
 他のパーティーの動きに起こされ、こちらも準備を進めます。

 
 登山指導センターから先は残雪がけっこうあります。
 しかし最初は多いと思った雪も進むにつれ、林道の表面が出てきたりしました。
 雪も程良く締まっており、天気は快晴。少なくとも山は絶好のコンディションです。
 明るくなると共に、これはイケるんじゃないかと気持ちも晴れてきました。

 
 6時丁度に一ノ倉沢出合に到着。
 世界一の遭難者数を誇る一ノ倉沢ですが、朝陽が当たりオレンジ色に染まるといつものおどろおどろしい雰囲気は無くなり、むしろ神々しく感じます。



一ノ倉沢へは最後尾から入っていきます。
すぐに左手から一ノ沢という急な雪渓が下ってきて、ここを登り詰めたところが東尾根のスタート地点、シンセンのコルです。
 
 出発前、OBの方から「落石や雪崩の危険を避けるため、一ノ沢は陽が当たらない暗い内に登るべき。」という助言もありましたが、私は前回の経験からこの時間ならまだ大丈夫と読んでいました。
 あまり暗いうちだと上から何か落ちてきても避けられないし、デブリ(雪崩の跡のスノー・ブロックの積み重なり)の上も歩きにくいです。

 
 先行パーティーとはだいぶ差があったものの、登るにつれ徐々に差は縮まり、中間地点で一人抜き、二人抜いてシンセンのコルへは五人中、二番目に到着しました。
 振り返るとけっこう急な斜面で、これから気温の上昇と共に落石や雪崩が発生しやすいことを思うと、この時点で既に退路は断たれた感じです。

 
 コルで先行パーティーの方と少し話をすると、何と我が部のOBと知り合いとのこと。
 山の世界は狭いですが、部の名前を明かしてしまった以上、こちらもヘタはできません。(笑)
 彼らが休憩に入ったので、この先、先頭に立ちました。

 
 東尾根の難所はいくつかのセクションに分かれますが、まずは第二岩峰です。
 前回来た時よりも若干雪解けが早いようで、不安定な草付壁、そして雪のリッジから小さいギャップを跨ぎ、そこからの数mがちょっとイヤらしく感じました。
 東尾根は一部分を除き、左右がスパッと切れたリッジで、特に一人でロープの確保が無い場合は絶対に落ちることは許されません。
 
 第二岩峰を越すと、しばらく幅の広い雪の斜面を一気に200mほど登り詰めます。
 その先はいよいよ東尾根のハイライト、雪庇の発達した細いスノー・リッジが100mほど続きます。
 ここは雪が不安定だったり、トレースが無かったりすると本当に怖いです。おそらくバランスを崩したら数百mは谷底まで落ちてしまうでしょう。
 しかし、今回は雪もよく締まっており、今シーズンの先行パーティーのトレースが出来上がっていたのでそれほど怖い思いをしないで済みました。感謝です。




 そこを越すと、いよいよ最後の核心、第一岩峰。
 ルートとしては岩峰を右から巻いて急な雪の斜面を登るか、それとも岩峰を直登するか。
 岩峰はせいぜい4~5mほどの高さで、クライミングのグレードとしては簡単な部類ですが、それでもザックを背負ってアイゼンを履いていると、ちょっとイヤらしく感じます。
 ましてや一人ではロープの確保がありませんし・・・(笑)。でも右の雪壁は前回登ったので、今回は岩峰を直登しました。

 
 何とか登ってホッと一息。
 後は頂上に向かって最後の雪壁登りです。

 シーズン初めの頃だと、ここも圧倒的な雪の壁となって頂上に抜けるのもスコップでトンネルを掘るほどです。
 しかし今回は特に問題無く、抜けることができました。

 
 東尾根の醍醐味の一つは、この頂上稜線に抜ける時で、それまで見えなかった向う側の景色が視界いっぱいに広がる様子はかなり感動的です。


 この日は絶好の雪山日和で、頂上は多くの登山者で賑わっていました。
 そんな中、一人でバリエーション・ルートから上がってきたので、居合わせた雪山ガールたちからひとしきり賞賛の声をいただきました。
 槍ヶ岳の北鎌尾根でもそうですが、これはちょっと気分がイイものです。

 
 時間もだいぶ余ったので、頂上ではのんびり休憩。下山は西黒尾根としました。
 時間が無ければ天神尾根を下り、最後はロープウェイで下山もいいですが、最後まできっちり自分の足で歩くことによって良いトレーニングとなりました。

 
 その日は水上の温泉に入ってから、土合駅で車内泊。
 翌日は白毛門という山に登ってきました。一ノ倉沢の展望台であり、こちらも良い山です。

 
 今回はご一緒できませんでしたが、積雪期の谷川岳は八ヶ岳とまた違った魅力のある厳しくも美しいエリアです。
 アルパイン・クライミングをしたい方はぜひ一度、行ってみてください。
 最初だとあのスノー・リッジはなかなかシビれますよ。

 
 

 上野(か)・記

厳冬期・富士山

 昨年秋に入った新人の上野(か)です。 少し前になりますが、富士山に行ってきたので報告します。

日程:2015年2月7日(土) 夜行日帰り
天候:快晴
行程:太郎坊0:00-御殿場口登山道-剣ヶ峰10:25~55-太郎坊洞門16:30
単独

 
 金曜日、仕事から帰って自宅で少し仮眠、東名を走り23時過ぎに御殿場側の登山口に到着。
 スタート時刻は午前0時。
 冬だと並のペースで登り10時間、下り6時間はかかるので、このぐらいに出発しないといけません。


 今回はけっこう深い雪。出だしからヒザまで潜るラッセルとなりました。
 暗闇の中をヘッドランプで照らしながらワカンを付けて進んでいきます。


 しばらく行くと、近道で追い付いてきた単独の登山者と出会います。
 ほぼ毎月のように富士山に来ているようで、ルートにもやたら詳しいです。
 今回は新調したスノーシューを試しに来たようで、「ここでこんなに深いなら今回は頂上まで行けないかもしれない。」とのこと。
 とりあえず行けるところまで行ってみましょうと、二人して登り続けます。


 途中でラッセル交替するつもりでしたが、やはりこういう斜面ではワカンよりもスノーシューの方が断然強い。
 ついていくのがやっとで、とてもこちらが前に出ることができません。
 西の空には満月が輝き、広大な雪の斜面を黙々と登っていきますが、ペースは上がりません。


 途中で行動食をとり、斜面の雪もようやく固くなってきたのでアイゼンに履き替えます。
 各自、自分のペース、そして好きなルート取りで高度を上げていきますが、ほとんど徹夜の弾丸登山なので、途中からやたら眠くなってきます。
 足元がフワフワしてまったく力が入りません。



 やがて日の出。
 背後の空が紫色からオレンジに染まり、その下に駿河湾や山中湖がうっすらと姿を現わします。
 山での日の出はこれまでも数多く見てきて、それぞれに美しい情景として目に焼き付いていますが、冬富士のそれは自分が空に近づいている感覚すらします。


 
眠さもあって先の単独の人にはだいぶ離されてしまいましたが、朝陽を浴びたら体内時計がリセットされたようで、再びペースを取り戻してきました。
 八合目辺りでそれまで先行していたその人をロック・オン(笑)
 高度の影響が出たのか、それともここまでのハイ・ペースがこたえてきたのか、彼のスピードがガクンと落ちました。
 声を掛けて、今度は自分が前に出ます。


 しかし、ここから先でいよいよ冬富士の本領発揮。
 ガチガチに凍りついたアイスバーンが現れ、アイゼンの歯がまるで効きません。
 子猫の爪で引っ掻くようにして何とか危険箇所を越えて行きますが、このまま登り続けて大丈夫なのかという不安が常にまとわりつきます。
 風の強弱、雲の流れ、自分のコンディション・・・。それら全てを確認し判断した上で進まないと、命とりとなります。



 やっとのことで御殿場口の頂上。
 鳥居をくぐり、最高峰の剣ヶ峰を目指します。

 何とか無事に到着。自分にとっては二度目の冬富士登頂となりました。

 しばらくして、先ほどの単独の人も到着。
 二人してお互いに写真を撮り合い、健闘を讃えました。





















 下りは下りで、また長い道のり。
 事故は、むしろ気が緩み、身体が疲れ切った下りにこそ起きるので、最後まで慎重に足を運びます。

 予想通り行動時間は休憩も含めて16時間以上!
 何を好き好んで・・・と思われるかもしれませんが、冬の富士山の魅力と達成感は実際に自分の足で歩いてみないとわからないでしょう。


 今年は夏のモンブラン遠征に向け、GW明けからまた数回は富士山に登る予定です。
 夏もまだ登ったことがない方、雪のある時期に行きたいと思っている方、いらっしゃいましたら、一緒に登りましょう!



 上野(か)・記