2015年2月12日木曜日

厳冬期赤岳 新入部員初完登

日時:2月11日

天候:晴れ

メンバー:坂本・小口

11日、朝5時過ぎに美濃戸口に到着

山荘は、学習院大学の遭難関係による報道陣であふれていた

情報を聞き、手がかりかなにかが見つけられるかは解らなかったが、予定どおり登山を行うこととした

5時50分、出発

山中は静かだった

40分で美濃戸に到着し、アイゼンを装着しアイゼントレーニングも兼ねて南沢を業者小屋に向かった

阿弥陀・赤岳方面は雲がかかっていたが、雲の流れが速く、天気図からも晴れるだろうと思った

1時間40分で業者小屋に到着

業者小屋には複数のパーティーがいた

ハーネス等を装着し、小口部員にとっては初となる雪山登山が始まった

文三郎コースを登り出す

雪は締まっており、トレースもしっかりついているので歩きやすい

小口君も初とは思えない足取りでしっかりと付いてくる

阿弥陀ではヘリが1度飛んできたがガスがかかっているため引き上げた

赤岳主稜への取り付き付近から阿弥陀方面を見ると、ガスが抜け始めた

阿弥陀北陵には2パーティーがとりついていた

赤岳~中岳の分岐へ続くトラバースも凍結はなく、アイゼンが良くきき通過できた

岩稜を抜け山頂へと到着した

美濃戸口から4時間25分

良い登山だった

下山を開始し、天候が良くなり青空が広がっていた

阿弥陀に目を向けると、山は美しく、とても遭難者がいるとは思えなかった

天候が回復し、ヘリが来始めた

7時間半で美濃戸口に戻ってきた

帰ってニュースを見ると、遭難者が遺体で発見されていた

ご冥福をお祈りします

初登山となる冬山で死と隣り合わせな事を実感した小口君にとっては良い経験だったのかもしれない

皆が覚悟をもって山に挑戦する

無念だっただろうが、亡くなった彼らも全力で山に挑戦したのだろう

美しい自然は時に想像を絶する試練を人に与える

何の歯車が狂い今回の結果となったのかは解らない

ただ、彼らの死を無駄にしないように今回の出来事を一生忘れずに私も山に挑戦しつづけようと心に誓った

良い登山だった

山頂での小口部員






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