2016年11月13日日曜日

2016.7.30~8.1尾白川本谷(今シーズンの沢登りを振り返るその②)

 振り返りの2回目です。ナルミズ沢で辛い思いをした二週間後、次は楽しい思いをしようと、昨年とてもよかったと評判でK御大おすすめの尾白川に行くこととなった。前回のメンバーに我が部の釣り名人I野さんを加えた。

日程:2016.7.30~8.1
メンバー:K御大、I野さん、N

 前夜、我が家の前で拾ってもらい出発。双葉SAで時間調節をしつつ翌1時半駒ヶ岳神社付近着。山梨県は実に近くてよいね。
 30日6時起床。7時半発。入渓点まではまず日向山登山口まで歩き、そこから林道を終点まで。入渓の下降点にはフィックスがかけられており安心である。10:10入渓。ここで鞍掛沢へ向かう二人組の男性と会った。先日鞍掛沢の記録を探していたら偶然記録を発見。御大二人が写真で載ってい居てベテランパーティーと書かれてた。さらに我が部のU野さんのお友達らしそう。山の世界は意外と狭い。
 入渓してからは早速竿を取り出しつつ進む。私は前回の反省を生かし、ネットで調べ自分で仕掛けを作ってきて、気合は十分だ。最初の淵ではまったくあたりはなかったが御大御用達のポイント通称「釣り堀」でK御大がさっそく大きいのを釣り上げているではないか。これは期待できそう。私も同じポイントでI野さんからもらったブドウ虫で粘る。30分くらい粘ってようやっと20センチちょっとの可愛らしいのが釣れた。記念すべきマイ釣竿のウレシイ最初の獲物である。


最初のポイント。しかし釣れない。この辺は人が入っているのかな?

ご満悦のK御大
あらら元気いっぱい












一尾釣れ坊主回避で安堵。鞍掛沢出合までは大きな滝は1か所のみ。ワイヤー滝を登っていよいよ本谷へ入る。花崗岩の白い岩とグリーンの水が美しい。いい感じの淵が続くこともあり、たびたび竿を出しているので時間はすでに14時をまわっている。まあー急ぐこともないしまぁいいか。
 いくつも滝がかかっており、磨かれている岩棚は手掛かり少なくメインザックが重いこともあり、沢自体は決して易しくはない。御大の膝や肩を借りつつ私が先行し、二人を引っ張りあげ、協力しながら進む。

 
深い緑色
「お助けヒモを出しすぎるということはない」





美しい白いナメ













 噴水滝を巻いて15分程進んだところに川沿いに旧道のような一段高くなった場所があったため、そこを幕営地とする。16時着。I野さんは速攻で釣りにでかけ、K御大がたき火を熾してくれるというのでテント設営後私も釣りへ行く。来た道を戻り、何か所かポイントをあたるがアタリはない。結構降りて大岩の上から釣糸を垂らすと興味を示しているやつが見えた。アタリがあったのでよっしゃと合わせるも焦りすぎてバラす。もう絶対釣れるまで動かんもん!と決めつけ粘る。すると、笛の音とともにK御大が呼びに来た。時刻はもう6時だった。「すいません。あとちょっとだけ...」と言ってるすきにアタリが!これが最後と合わせるとまたも、ちっこいのが釣り上がった。がしかし、御大にカメラを渡し撮ってもらおうとしたところでバラしてしまった。N「どのみちリリースするつもりだったもんねっ!」
 I野さんは同じ時間で釣果3匹。流石釣り師である。初心者の私とは当然の差ですね。夕飯は塩焼きとイワナ汁。先々週の侘しい気持ちの夕餉とは大きな違いである。前回はたき火も塩焼きもできず悲しい夕飯だったなぁ。19時半に御大たちは就寝。私は一時間くらいたき火を眺め20時半就寝。私のエアライズは3人では狭すぎ。
我が部随一の釣り師I野さん




自然の恵みに感謝








 31日6時起床。うどんを食べ7時半過ぎに出発。すぐに黄連谷出合。朝からよい天気、水面が輝いてきれいだ。30分程いくと左手に坊主山が現れる。流れは次第に急になり、滝が連続するようになる。都度、ショルダーで切り抜ける。大岩が積み重なり胎内通しとなっている個所ではザックの吊り上げを行った。流れの中にフィックスがかかっている三段の滝を登ろうとした際に、メインザックでは体を上げられず、ずり落ち、ずぶ濡れとなった。この滝でのみザイルを出した。最後の大滝を左岸から高巻きすると流れはなくなりガレ場となる。全員で10リッター給水し、あとは黙々と詰めあがる。ガレのつめを左に逃げ樹林のヤブをこぐ。けもの道が縦横についている。ヤブの薄そうなとこを選んで登るが、後ろからおじいさんたちのヤジがうるさい。15時20分登山道に出た。以外にもめちゃめちゃ正確にコルへ出た。ここからはハイウェイ。15時40分六合石室着。快適な避難小屋で貸切である。夕飯までは日向ぼっこしたりして過ごす。夕飯はスープカレー。日が陰りそろそろ寝るかって頃に男女4人パーティーが到着。角べえか熊の穴かの沢をあがってきたみたい。19時半就寝。

良い天気

登る合計年齢135歳タッグ
クッカーとテントとザイルが入ったザックは重い






































 
 8月1日、3時起床。御大たちがすやすや寝ている中、朝ご飯を作る。明日は下山が長いので早立ちしましょうと言っておいたのに起きないので無理やり起こす。4寺半発。「いやぁ早く出発できたね」とか言っているが無視。
 鋸と甲斐駒の稜線は破線ルートになっているが、よく整備されており通行に問題はない。30分程歩いたところで八ヶ岳方面からのご来光を眺める。鋸岳への稜線がきれいに見通せる。仙丈岳、北岳もよく見える。しかし、展望があったのは一瞬で、次第にガスに包まれた。6:20甲斐駒頂上着。実は私は初めての甲斐駒である。展望はなし。ここから黒戸尾根の長い下りだ。七丈小屋まではゆっくり降りる。小屋からはひたすら黙々と歩く。8:45五合目小屋跡。距離は長いが、がんがん高度を下げているのがよくわかる。いい加減着かないかなぁと感じ始めたところで、尾白川が見えてきた。夏休みのシーズンでもあり、キャンプしにきた家族がたくさんおり賑やかだ。12:30駐車場着。長かった。帰りは尾白の湯(高い)に入り帰宅。よい休日だった。
北岳

鋸第一高点までの稜線

ブロッケン
山頂にて



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