2016年11月21日月曜日

2016.9.29~10.1尾白川鞍掛沢(今シーズンの沢登りを振り返るその③)

 こんばんは。またNです。また沢の記録を上げます。
 8月尾白川本谷へいった後、北鎌尾根をやりしばらく登山はお休みしていた。がしかし、あの岩魚が喰いつく高揚感が忘れられず、また釣れるとこへ行きたいなぁと考えていた。9月はあいにくの天気(と仕事)で、くそみたいなシルバーウィークを過ごしてしまい、ぐずぐずしていると禁漁となってしまいそう。心は焦るばかり。もう天気は後回しでとにかく釣りいくんや!ってことで無理やり決行した沢登り。初めての沢単独で知らないとこは行けないので、前回と同じ尾白川へ。

メンバー:N

 いつものように12時をまたぐように高速を降り、一路日向山登山口へ。2時着。小雨が降っているが、先のことは考えずビールを飲んで就寝。
 9月29日6時起床。ざんざん雨が降っている。止むまで二度寝するが気づいたら10時だった。まったく止んでないが、仕方がないので11時半出発。林道終点までさくさく歩き、下降点へ。ここで沢装備着用。13:10入渓。当然激流。前回じゃぶじゃぶ渡渉したところも今回はへつるしかない。一回も渡渉できないのでずっと左岸を行く。やっと前回釣れた釣り堀ポイントへ着し、釣りを試みる。このポイントも堀ではなく流れの中になっているせいか釣れない。一回アタリがあったような気がするがダメ。諦めて出発する。すぐに、前回最初に巻いた滝が現れる。右岸から巻くのであるが、渡渉が出来ないため左岸を高巻く。草付を登り、崖の上へ出てあまり高く登りすぎないよう心掛けるが、結構上へ追い上げられてしまう。本流の滝の連続する個所は抜けたところで、高巻も崖に阻まれ、さらに上へ登るか降りるかする場所となった。迷わず懸垂下降の準備をし、下降開始。想定では、下降地点からそのまま下降ではなく、ちょっと2m程トラバースして傾斜のゆるいところを2ピッチで降りる予定であった。が、メインザック(20~25キロ弱)を背負ったままではそれが果たされず、そのままずるずる空中を降りることになってしまった。さらに、ザイルの末端が絡まり、半分で折り返してもいなかった。あわてて仮固定を試みるが、これもメインザックを背負っているため、中々できない。ロープを握っている左手が限界を迎えそうだったので仕方がなくザックを放り投げる。昨年買ったばかりのザック・・・これでかなり身軽になり、なんとか片手でプルージックをとり、ロープを結わき直し降りた。最後はジャンプした。いやぁ懸垂は場所選ばんといかんねこりゃ。
前回
今回





 若干死ぬ思いをした後、疲れ果てぼけーっと歩いて鞍掛沢出合に着いた。出合からちょっと高台になった樹林の中にテントを張った。
雨は降ったり止んだり。たき火をやろうとしても、全く火はつかず。夕飯前に再度釣りを試みるも釣れず。切ない気持ちになりつつ酒を飲んで遅くまで読書し寝る。



持ち込んだたくさんのお酒




















 30日8時起床。少し寝すぎた。雨は降っていない。ウキウキして早速竿を持って鞍掛沢出合へ。釣ってる時間よりも仕掛けをいじってる時間のほうが長かったが一尾釣れた。キープしたかったのだが針が中々取れず弱らせてしまい、捌くことにした。10時頃テントに戻りだらだら準備して11時半乗越沢出合目指して出発。昨日と違い水が引いており非常に歩きやすい。いい日だ。少し歩いては竿を取り出すが、そのたびに仕掛けのセットに手間取っていた。浅い瀬の部分で小さいのが一匹釣れた。流石に可哀そうなのでハリを外そうと試みるも外れない。ラインを切ってそのままリリースした。どうか死なないでおくれ・・・。その後も淵で一匹。釣り上げとりあえず釣りは終了。おそらく9月の長雨でお腹が減っているのだろうけど、ずっと釣れ続けたとは思う。15時乗越沢出合。わずかな距離なのだがえらく時間がかかった。乗越沢の入り口は滝になっており、いまいち自信がなかったが方角はばっちりなので、テントを張り、早速たき火の準備をする。湿っており着きは悪かったがイワナを焼くために根気よく燃やす。焼けるのを待ちながら酒を飲むのは最高だ。イワナが焼きあがったところで日本酒を温め、熱燗を作る。ここで台座にしてた木が折れせっかくの酒を地面に吸わせてしまった。勿体ない。16時から飲み始め夜が更け真っ暗になっても寝転がりながら夜空を見上げては歌を唄う。ビール、焼酎、バーボンを飲みつくし、大分酔った。結局20時過ぎに就寝。たき火はずっと燃えていた。







 31日6時半起床。朝から雨である。だらだら朝飯を食べ7:45発。すぐに鞍掛沢出合の滝。右の草付から巻く。序盤は滝が多く直登したり巻いたりする。滝は非常にぬめっておりラバーソールでは厳しい。次第に沢床が低くなり小川のようになる。ここからアザミをかき分けながら進む。足や肘にトゲが刺さり痛い。詰めあがると針葉樹林のザレ場となる。随所に目印があり迷うことはない。9時半鞍部。ここからはちゃんとした登山道がある。無心で降り11時半日向山着。12時過ぎ登山口へ帰った。
 



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