メンバー:坂本、松浦
20日
23時、湘南台出発21日午前2時頃、美し森駐車場到着
この日のために数日前から天気図とにらめっこしていたが、21日は快晴、22日に天候は崩れる予報で、午前中はなんとか持ちそう。22日の午前中に稜線を抜ければ何とかなるかな?という感じ。
今回は2人なのでテントを出さずに車中泊。
21日(快晴・無風)
7:15美し森→9:15出合小屋→12:30旭岳東稜2250m地点 テント泊
6時過ぎに起きると周りには複数のパーティが来ている。3人パーティは天狗尾根に、8人ぐらいの大所帯は我々と同じく旭岳東稜に行くらしい。先行パーティを見送りゆっくり準備をして7時過ぎに駐車場を出発。
林道の途中から今回の核心である五段の宮が見えてやる気が出る。
トレースはしっかりしていて、休憩を2度ほど挟んで出合小屋に到着。
ここからは旭岳東稜、天狗尾根、権現岳東稜で道が分かれる。他のパーティはみんな天狗尾根に行くことにしたようだった。
出合い小屋から道なりに進んで最初の分かれ道を右に行くと天狗尾根、左に行くと権現岳東稜、旭岳東稜、下山路のツルネ東稜。左に進んでしばらく行くと左手の尾根に上がるトレースがあった。おそらく権現岳東稜に上がるためのもの。
旭岳東稜へは、ツルネ東稜の看板の少し手前にある尾根の末端から取り付く。
トレースが付いていなかったので赤テープが付いていた左側から登って行った。結構なラッセルと斜度で息が上がる。
尾根上に上がるとうっすらトレースが続いている。どうやら尾根末端に向かって右側から登るのが正解だったらしく、薄いトレースが続いていた。
前回登られてから時間が空いたらしく、トレースはほとんどなく足が沈む。2人交代でラッセルしながら尾根を詰めていく。途中、旭岳がきれいに見える。
中心が権現岳。旭岳が右にあるピーク。東稜の尾根が見える。 |
今日のうちに抜けられればと思ったが、時間的に厳しいのでビバーク地点を探し始める。平坦地が見つかりテント泊。
コーヒーを飲みながら今日の疲れをいやす。
水を作って、昼寝して、夕飯のハンバーグカレーを食べて、6時過ぎに就寝。夕飯うまかったです。
夜中は上の方で風の音が聞こえ始めていた。
本日のお宿、2250m地点 |
3:45起床→5:20出発→7:00五段の宮→11:40旭岳山頂→12:10下山開始→13:45ツルネ→17:15出合小屋→19:05美し森駐車場
朝食にラーメンとコーヒーを一杯飲む。テントの撤収もあったため思いのほか時間がかかった。
風はあまり吹いていない。水と食料がなくなりザックが軽くなり、昨日より足取りも軽い。
6:00過ぎに五段の宮手前の雪壁に取り付く。この手前にぎりぎり一張り張れるスペースがあったので、テント場はここの方が良かったかも。
ここの雪壁が、トレースがなく、気温が高いせいか少し雪が緩んでいて進むのに手間取る。本来はある程度登ってから右側に巻いて登るようだが、直登した。
雪壁の終了点近く。登っても登っても雪が崩れてつらかった。 |
7:00五段の宮取り付き |
坂本リーダーがリードで果敢に攻める。一段目から苦戦するが右側に足をかけてクリア。
二段目を越し、三段目に入ると下からは見えない。後で聞くと三段目が一番つらかったとのこと。
三段目を越えたところで支点を取り交代。
セカンドの気楽さで一段目に取り付くが、見た目より難しく感じる。足を置く場所があまりなく、一度バランスを崩してテンションをかけてしまった。坂本リーダーと同じく右側から攻めクリア。
二段目は灌木を使って力技でクリア。
三段目は深いアンダーをとれる場所があるので、肘まで突っ込んで体重を乗せてクリア。
三段目超えた後の雪壁はランニングをとれる場所がなく、リードだったら怖そうだった。
個人的には一段目が一番難しく感じた。
再び坂本リーダーがリード。四段目はセオリー通り右側から攻めるが、ほとんど雪壁になっていた。
すぐ見えなくなるので様子がわからない。ここでは新兵器のトランシーバーが本当に役立った。
四段目、五段目はそんなに難しさは感じなかったが、ランニングを取る場所があまりないのでリードは難しさがあるかもしれない。
五段の宮を越え、後は狭い雪稜を進んでいく。
雪庇がかなり発達していて、ランニングをとれる場所も少なく、高度感もあり、しびれる。
ここは慎重にスタカットで進んだ。支点の回収中に手が滑ってリーダーのカラビナ落としました。すみません。
4ピッチほど進んだところでついに山頂!!
ガスってて何も見えませんでした。
天気が良ければ富士山が見えるとか。なにはともあれ無事課題をクリアできた喜びに浸る。
簡単に行動食と水分を取り12時過ぎ下山開始。
今思えばここからが本当の闘いだった。
ホワイトアウトでルートが見えず、いきなり北西のニセ尾根に入ってしまい、1時間のタイムロス。
14時前にツルネ東稜に入り、小休憩。水分がほとんどなくなったため作り直す。バーナーヘッドが濡れて火がなかなかつかずタイムロス。
ツルネ東稜でも間違いトレースに引き込まれて右側の尾根に入ってしまい、登りかえしてタイムロス。
正規の左側の尾根から降りていくが、またしてもカモシカの足跡にだまされ早いうちに天狗尾根側の沢に出てしまう。沢伝いに下って下山。暗くなる前になんとか出合小屋に到着。
軽く休憩を取り、ヘッデンを点けて後はトレース沿いに歩くだけ。
最後は喉の渇き、空腹と闘いながら無心にひたすら歩き19時過ぎに駐車場到着。久々の14時間行動はつらかった。。。
ツルネ東稜はガスっていてトレースが不明瞭だと本当に迷いやすい。
基本的には赤布やテープを探しながら進めば間違いないはず。なかったら多分間違っている。
ガスってるときのルート確認の重要さを再認識しました。
いいお山でした。雪山総合力が鍛えられた気がします。次回は五段の宮にリードで挑戦したい。
お疲れ様でした!良い山行でした。次はまきルートも行ってみましょう!
返信削除坂本
初めまして、職員ですが、現在入部受け付けていますか?
返信削除どこに問い合わせて良いかわからなかったのでこちらに投稿させていただきます。宜しくお願い致します。
北村さん
返信削除コメントありがとうございます!また、返信が遅れてすいませんでした。
入部受付はいつでもしていますよ。
消防局の坂本か経済局の廣井に連絡をください。
坂本:ge00-sakamoto@city.yokohama.jp
連絡お待ちしております☆