■ 天気:晴れ(強めの風)
■ メンバー:坂本、廣井
■ ルート:12/26 美濃戸~赤岳鉱泉(中山尾根の取付まで偵察)
12/27 赤岳鉱泉~中山尾根~地蔵尾根~赤岳鉱泉
【山行報告】
※テント場確保のため、一足先に入山。中山尾根に登ってきました。
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◎1日目(12/26(金))
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早朝、茅ヶ崎を出発し、午前中に赤岳鉱泉到着。
平日のため、テントも数張りしかなく、とても静か。
テントを張り、お茶を飲んでから翌日の登攀に向け、中山尾根の取付まで偵察兼道づくりに出発。
行者小屋への道を進み、中山乗越で左折して樹林帯の中へ。
踏み跡はあるものの、何日か前に数人で入山した後は誰も登っていない模様。雪で埋もれかかっている。
翌日の行程を楽にするため、取付下のリッジまで踏み跡をつけ、道を作っておいた。
テントに戻り、夕飯を食べて早々に就寝。
寒かった…。
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◎2日目(12/27(土))
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2:00起床。3:30、真っ暗な中出発。
前日に道を作っておいたため、かなり時間を短縮することができた。
樹林帯を抜けたところから下部岩壁まではちょっとした雪のリッジ状になっており、ここでザイル(8mm×50m×2本)を出す。
夜明け前に、中山尾根取付の下部岩壁に到着。
下部岩壁の1ピッチ目、いきなり核心登場。
日の出前の暗い中、ヘッドランプの灯りを頼りに最難関ルートをヒョイヒョイ登る坂本リーダー。さすが!
自分の番になり、「なんとかなるかな」と思いながら取り付いてみるも、なんともならなかった。
寒さで指の感覚が全くなく、腕もパンプ。「これ1ピッチ目だよね?やばいんじゃない??」という焦りだけがつのり、どんどん悪循環に陥っていく。
暴れているうちに空も明るくなり、途方もない時間が経過していたことにようやく気づき、直登を断念。
右に数歩回り込んだところのルート(残置ハーケンあり)から登ってみたら、すんなり登れた。
諦めるタイミングの重要さを学んだのでした。
(坂本リーダー、寒い中お待たせしてごめんなさい。)
下部岩壁の2ピッチ目~岩壁上の雪稜(200m程)はそれなりにサクサク進み、上部岩壁へ。
上部岩壁では、テラスに登る最後のクラック部分で、残置ハーケン(夏ルートか…?)に惑わされてルートを激難しい右寄りのフェースに取ってしまい、いろいろ大変なことに。
「本気の八ヶ岳」の洗礼を受けたのでした。
上部岩壁のテラスから先は、雪稜を這いあがったりクラックをズリ上がったりしながら、まあどうにか登って稜線へ。
12:30中山尾根終了点に到着。稜線に出て一般登山道を見た時は、ホッとしました。
中山尾根の上にある、トサカのような岩峰と日ノ岳は、ガチガチに凍ってツララだらけだし、時間も時間なのでカット。
地蔵尾根をフラフラと下り、14時に赤岳鉱泉BCへ下山。
27日入山組と合流。
≪memo≫
難しいルートでしたが、ビレイポイントは全てしっかりしており、その点での安心感はありました。
今回、私にとっては初めての冬のアルパインであり、常に何らかの役割を負っての登攀、というのも初めてでした。登ったというよりは、引きずり上げてもらった、に近いものでしたが、現在の自分の技術力とアルパインに求められる技術レベルとの差が明確になり、次の努力目標の設定に大いに役立つ貴重な経験となりました。
技術を向上させ、再度挑戦したいです。
中山尾根の終了点にて、トサカ岩を背景に
(報告:廣井)
本当にお疲れ様でした。良く頑張りましたよ!
返信削除いい経験になったね(^^)今年も行きましょう☆
坂本